投稿日:2025.2.28
大人の歯科矯正はいつから効果が出て、いつ終わるの?
こんにちは。
渋谷矯正歯科です。
「歯科矯正をしたいけれど、いつから効果は出るもの?」
「だいたいの歯科矯正が終わる目安も知りたい」
歯科矯正を始めるにあたって、上記のように悩んでいませんか?
この記事では、歯科矯正を始めていつから効果が出るのかを解説します。
また、矯正で歯が動きやすい人の特徴と、変化を感じにくい歯並びも合わせて紹介します。
歯科矯正に時間がかかる理由が気になる方、期間がどれくらいかかるのかを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
当院の矯正治療内容についてはこちら>>>
歯科矯正に長い期間がかかる理由
歯科矯正に時間がかかるのには、理由があります。
歯と骨の間には「歯根膜」という組織があり、この組織は歯と骨の間のすき間を一定に保つ働きをしています。
この特性を利用して、歯を動かすのが矯正治療の仕組みです。
矯正器具で歯を押すと、歯と骨のすき間に左右で差が生じます。
この差を調整しようとする歯根膜の働きによって、すき間が狭くなった側では骨を溶かす細胞が、広くなった側では新しい骨を作る細胞が活動を始めます。
これにより、徐々に歯が動いていきます。
ただし、この骨を溶かしたり作ったりするプロセスは時間がかかるため、矯正治療にも長い期間が必要となるのです。
歯科矯正中の変化の目安
こちらでは、歯科矯正で変化を感じる目安を以下に分けて紹介します。
- ・1か月で効果は感じにくい
- ・歯科矯正で効果を感じるのは3か月あたりから
- ・半年あたりから多くの方が効果を実感できるようになる
- ・1年経過すると大きな変化を感じられるようになる
1か月で効果は感じにくい
歯科矯正で歯が動くスピードは、1か月に平均0.3mm〜0.5mm程度といわれています。
中には1か月で最大1mmほど動くこともありますが、多くの場合、1か月目では見た目に大きな変化を感じにくいものです。
早く目に見える変化を求める方もいるかもしれませんが、歯を無理に動かすのは避けるべきです。
無理な力を加えると、歯やその周りの組織に負担がかかり、歯茎や神経にダメージを与える可能性があります。
こうしたダメージが加わると、歯の寿命が短くなることもあります。
そのため、矯正治療を始めたばかりの1か月目は、焦らず慎重に進めることが大切です。
歯科矯正で効果を感じるのは3か月あたりから
歯並びが特に悪い場合や、前歯など目立つ部分を調整している場合は、矯正治療を始めて3か月目あたりから効果を実感し始める場合があります。
特に、歯が動きやすいタイプの人や、10代から20代の若い世代では、この時期に変化を感じることが多いです。
ただし歯科矯正の進み具合は、個々の歯の状態や治療法によって異なります。
そのため、3か月経ったら全ての人が同じように変化を感じられるわけではありません。
1か月目と同様、焦らず治療を進めることが大切です。
半年あたりから多くの人が効果を実感できるようになる
治療を始めてから半年が過ぎると、多くの人がはっきりとした変化を実感できるようになります。
特に部分矯正を受けている場合や、軽い歯並びの問題を抱えている場合は、半年で治療が終わることもあります。
半年ほど経つと、歯並びはほぼ整い始め、矯正装置にも慣れてくることが多いです。
そのため、日常生活で感じていた不便さも次第に少なくなっていくでしょう。
1年経過すると大きな変化を感じられるようになる
治療を始めて1年が経つと、多くの人が矯正治療による大きな変化を確認できるようになります。
ほとんどの人が、自分の歯並びが改善したと実感できるでしょう。
半年の時点で変化を感じた人の中には、その後の進み具合が緩やかに感じられる場合もありますが、初診時の歯の写真と現在の状態を比べることで、どれだけ変化したかがよりわかりやすくなります。
そのため「もう装置を外してもいいのでは」と感じることがあるかもしれません。
しかし、装置を早く外すと、歯が元の位置に戻る可能性があります。
矯正治療が完了するまで、ドクターの指示に従うことが大切です。
歯科矯正の期間
歯科矯正は、矯正治療の種類によっても期間が異なります。
矯正治療の種類の期間や特徴は、以下のとおりです。
ワイヤー表側矯正
特徴
- ・幅広い適応症例に対応している
- ・矯正装置が目立ちやすい
- ・違和感が比較的強い
- ・食事や歯磨きがしにくい
治療期間
2~3年程度
裏側矯正(舌側矯正)
特徴
- ・矯正装置が目立ちにくい
- ・費用が高額になりやすい
- ・食事や歯磨きがしにくい
- ・しゃべりづらい
治療期間
3年程度
マウスピース型矯正
特徴
- ・矯正装置が目立ちにくい
- ・自分で装置を着脱できる
- ・痛みや違和感が比較的少ない
- ・食事や歯磨きがしやすい
治療期間
1~2年程度
<当院のマウスピース型矯正の詳細についてはこちらをご覧ください>
上記の期間はあくまで目安です。
歯並びの状態や年齢、体質などによって歯の動きやすさが変わることを理解しておきましょう。
>>>装置の選び方についてはこちらのブログを参考にしてください。
歯科矯正で歯が動きやすい人の特徴
歯科矯正で歯が動きやすい人は、どのような特徴を持っているのでしょうか。
動きやすい人には、以下のような特徴があります。
- ・年齢が若い人
- ・代謝が活発な人
- ・非抜歯で矯正できる人
- ・悪習癖がない人
年齢が若い人
年齢が若い人は、歯が動きやすい傾向にあります。
矯正治療は、骨を一部溶かして新しい骨を作ることで歯を動かし、その位置を整える方法です。
この仕組みは、若い人の骨折が早く治るのと同じで、若い世代ほど骨の壊れるスピードと再生が速いため、歯が動きやすくなります。
特に、歯や顎の骨がまだ成長中の子どもは、矯正治療の効果が出やすいとされています。
代謝が活発な人
歯科矯正の進み具合は、年齢に加えてその人の代謝の状態にも影響を受けます。
骨を溶かして新しく作るサイクルは、体の代謝のリズムと連動しているため、代謝が活発な人ほど歯が早く動き、矯正の効果を感じやすくなるのです。
もし代謝が低いと感じる場合でも、食生活を整えたり、十分な睡眠をとったり、喫煙を控えたりするなど、生活習慣を改善することで代謝を上げることができます。
非抜歯で矯正できる人
非抜歯で矯正できる人は、抜歯を伴う矯正に比べて治療期間が短くなることが多いです。
矯正で歯を動かすためのスペースが足りない場合は、抜歯が必要になることがあります。
特に顎の骨が小さい場合は、抜歯や歯の表面を削る処置が行われることがよくあります。
非抜歯の歯科矯正で済む人は、歯を動かす距離が短くなる傾向にあるため、治療が短期間で終わりやすいのが特徴です。
悪習癖がない人
悪習癖がない人も、歯科矯正によって治療期間が短縮できる可能性があります。
矯正治療に影響を与える悪習癖には、歯ぎしりや食いしばり、頬杖などがあります。
これらの癖は、歯に余計な力がかかったり、動かしたい方向と違う力が加わったりするため、歯が計画通りに動かなくなる原因になります。
また、舌で歯を押す「舌癖」も歯並びに影響を与えることがあります。
舌癖は無意識に起こることが多く、自分だけで治すのは難しいため、専門的なトレーニングが必要になることもあるのです。
歯科矯正で変化を感じにくい歯並び
こちらでは、歯科矯正で変化を感じにくい歯並びを紹介します。
- ・重度の叢生
- ・過蓋咬合
それぞれの歯並びの特徴と、変化を感じにくい理由を詳しく解説していきます。
重度の叢生
叢生とは、歯並びがガタガタしている状態を指します。
重度の叢生の場合は、歯が1mmほど動いても、目に見える変化を実感しにくいかもしれません。
また、矯正治療では通常、全体の歯を一度に動かすのではなく、奥歯から順番に並べていく方法が取られることが多いため、治療開始から数ヶ月経っても、あまり変化がないように感じることがあります。
過蓋咬合
過蓋咬合とは「ディープバイト」とも呼ばれ、上下の前歯の噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を覆っている状態のことです。
過蓋咬合などの見た目だけで歯並びの問題がわかりにくい人は、治療の終盤まで変化を実感しにくいことがあります。
このようなケースでは、治療が進むにつれて全体のバランスや顔の見え方、奥歯への力のかかり方が変わることで、最終的に変化を実感しやすくなることが多いです。
まとめ
歯科矯正は長期間かかるものの、段階的に効果を実感できる治療です。
矯正治療は、歯と骨の間にある「歯根膜」を利用して歯を動かす仕組みで、骨の溶解と再生の過程に時間を要します。
一般的には、3ヶ月から半年を経過すると効果を感じやすくなり、1年後には大きな変化を実感する人が多いです。
矯正の種類や個々の歯の状態によっても治療期間は異なりますが、ドクターの指示に従うことが重要です。
ご自身の矯正治療の期間が気になる方、知りたい方は、ぜひ一度当院のカウンセリングへご相談ください。
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