投稿日:2024.10.9
叢生(歯の凸凹)は矯正すべき?原因と治療法について
こんにちは。渋谷矯正歯科です!
「歯が凸凹になってきたので心配…」
「歯並びが気になるけれど、矯正をするべきかどうか悩んでいる」
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
歯の凸凹(叢生)は、見た目の問題だけでなく、健康にもさまざまな影響を及ぼします。
本記事では、叢生の原因とその治療法について詳しく解説していきます。
矯正治療を考える際の参考にしていただけると幸いです。
叢生とは
叢生(そうせい)は、歯が凸凹に並び、ガタガタと不規則な配置になっている歯並びの状態を指します。
この状態では、歯が重なり合っていたり部分的にずれていることが多く、結果として歯が不揃いに生えていることが特徴です。
叢生は「乱杭歯(らんぐいば)」とも呼ばれ、見た目だけでなく機能面でも様々な問題を引き起こすことがあります。
歯が正しい位置に生えていないため、噛み合わせや発音、歯の清掃が困難になることがあり、長期的には健康にも影響を及ぼす可能性があるのです。
叢生の原因
叢生の原因はさまざまですが、主な原因は歯のサイズと顎のサイズの不調和にあります。
具体的には以下のような要因が挙げられます。
1.歯のサイズが大きすぎる
叢生が発生する最も一般的な原因の一つは、顎の骨のサイズに対して歯が大きすぎることです。
特に、永久歯が乳歯よりも大きいため、生え変わりの際にスペースが不足することがあります。
これは、永久歯が生える際に十分なスペースがないため、歯が正しい位置に並ばずに重なり合う形になってしまう状態です。
2.顎の成長が不十分
顎の成長が不十分である場合、歯が正しく並ぶためのスペースが足りません。
これは、遺伝的要因や成長期の環境要因(例えば、栄養不足や口呼吸の習慣など)によって引き起こされることがあります。
特に、上の顎または下の顎の成長が不均衡である場合、歯の位置や咬合(かみ合わせ)に問題が生じやすくなります。
3.遺伝的要因
叢生の一部は遺伝的な要因によって引き起こされることがあります。
親から受け継いだ骨格の構造や歯のサイズが叢生を引き起こすのです。
家族に叢生の方がいる場合には、子供にも同様の問題が発生する可能性があります。
4.不適切な習慣
幼少期からの指しゃぶりや長期間のおしゃぶりの使用などの不適切な習慣も、叢生の原因となることがあります。
これらの習慣は、顎の成長を妨げることがあり、歯の配置に影響を与える可能性が高いです。
叢生を矯正すべき理由
叢生は見た目の問題だけでなく、お口の健康にも影響を及ぼします。
叢生の治療には、矯正治療が推奨されることが多いです。
以下は、叢生を矯正すべき主な理由になります。
1.虫歯や歯周病のリスク増加
歯が凸凹に並んでいると、歯と歯の間に汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特に、歯ブラシやフロスが届きにくい箇所が増えるため、適切な口腔ケアが困難となるのです。
その結果、歯の健康が損なわれる可能性があります。
2.食事や発音への影響
歯が正しく並んでいないと、食べ物をうまく噛み切れなかったり噛み砕くことができないことがあります。
また、発音にも影響を及ぼすことがあり、特に「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭になることがあるのです。
歯並びが整うことで発音が明瞭になりやすく、話し方がよりスムーズになることがあります。
これにより、日常生活でのコミュニケーションがより円滑になり、自信を持って話すことができるようになるでしょう。
3.審美的な問題
歯並びが悪いと笑顔や表情に影響を与えることがあり、自己肯定感や自信に影響を及ぼすことがあります。
特に、見た目を気にする思春期や若年成人にとって、歯並びの矯正は心理的な負担を軽減するための重要な手段となるでしょう。
4.その他のメリット
さらに、叢生を矯正することで口内炎の発生が減少するというメリットもあります。
特に、八重歯などの外側に向いている歯が改善されると、口内の粘膜との接触が減り、口内炎になりにくくなるのです。
叢生の矯正は単なる見た目の改善にとどまらず、口腔衛生の向上、全身の健康維持、生活の質の向上など、多岐にわたるメリットをもたらします。
適切な矯正治療を受けることで、見た目の美しさだけでなく健康面や心理的な自信の向上も期待できるため、総合的な生活の質が向上するでしょう。
叢生の治療法
叢生の治療法は、個人の状態や程度など個々のニーズに応じても異なってきます。
以下は、一般的な治療法です。
1.マウスピース型矯正
マウスピース型矯正の特徴
透明で取り外し可能な装置を使用する矯正方法です。
▶︎マウスピース型矯正の詳細はコチラ
マウスピース型矯正の利点
目立たず、取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。
また、金属アレルギーの心配がないため、金属アレルギーを持つ方にも適しています。
マウスピース型矯正の適応
奥歯のずれが少なく、抜歯が不要な軽度から中等度の叢生に効果的です。
装置が透明であるため、審美性を重視する患者にとっても魅力的な選択肢となります。
2.ワイヤー矯正
ワイヤー矯正には、「表側矯正」と「裏側矯正(舌側矯正)」の2種類があります。
表側矯正
表側矯正の特徴
従来型の矯正方法であり、歯の表面に装置を装着してワイヤーを用いて歯を動かします。
▶︎表側矯正の詳細はコチラ
表側矯正の利点
確実で比較的安価です。
様々なケースに対応できるため、幅広い人に適しています。
表側矯正の適応
重度の叢生や抜歯を伴う矯正に適しており、特に大きな歯の移動が必要な場合に有効です。
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正(舌側矯正)の特徴
装置が歯の裏側に装着されるため、外からはほとんど見えません。
▶︎裏側矯正(舌側矯正)の詳細はコチラ
裏側矯正(舌側矯正)の利点
見た目を気にせずに矯正を進められます。
職業柄、目立つ装置を避けたい人にとっては理想的です。
裏側矯正(舌側矯正)の欠点
比較的高額であり、慣れるまで話しにくいと感じることがあります。
また、裏側に装置があるため、清掃が難しく、矯正中の口腔ケアが重要です。
3.歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正
特徴
歯の動きを補助するために、インプラントのように小さなスクリューを顎の骨に固定して使用します。
▶︎歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正の詳細はコチラ
利点
従来の矯正方法では難しい歯の動きを正確に行うことが可能です。
矯正期間を短縮する効果も期待できます。
適応
歯を大きく移動させる必要がある場合や、複雑な症例において効果的です。
矯正治療の選択と専門医の重要性
矯正治療の選択は、叢生の程度、年齢、生活スタイル、経済的な状況などによって異なります。
そのため、専門医による診断と相談を受けることが重要です。
矯正治療を受ける際には、日本矯正歯科学会の認定医や指導医を探すことで、信頼できる矯正歯科医を見つけることができます。
まとめ
叢生は、歯が不規則に並ぶことで、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高める原因にもなります。
また、噛む力や発音にも影響を及ぼすことがあるのです。
矯正治療には「マウスピース型矯正」や「ワイヤー矯正」、「裏側矯正(舌側矯正)」などがあり、それぞれの方法には特徴があります。
どの治療法が適しているかは個々の状況によりますので、専門医と相談することが重要です。
叢生を改善することで、見た目が良くなるだけでなく、長期的な健康維持にも繋がります。
矯正治療は一時的な努力を伴いますが、その結果として得られる健康的な口腔環境と自信に満ちた笑顔は、人生において大きな価値を持つことでしょう。
歯並びの乱れに悩んでいる方は、一度専門の矯正歯科で相談してみることをおすすめします。
健康で美しい歯並びを手に入れることで、より充実した日常生活を送る一歩を踏み出してみましょう!
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