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投稿日:2024.1.16

受け口が咀嚼音の原因になるの?

皆さん、こんにちは(‘ω’)ノ
渋谷矯正歯科です!!
さて今回のブログは、受け口と咀嚼音についてのお話しです!
歯が正しく噛み合っていない場合や、歯の摩耗が進んでいる場合には、食事の際に咀嚼音が発生しやすくなることがあります。
しかし、その音は意外にも自身では気付きにくいものです・・・。
これは、噛み合わせが上下でズレている受け口(反対咬合・下顎前突)も例外ではありません。
受け口がなぜ咀嚼音へ影響を及ぼすのか、その原因や対策についてお話ししていきたいと思います!!
参考になればうれしいです(^_-)-☆

 

受け口で咀嚼音がしやすい原因

受け口が咀嚼音を引き起こすのには、いくつかの原因があります。
その原因について、いくつかご紹介させていただきます!

口呼吸

噛み合わせの悪さ

受け口は、下の顎が上の顎よりも前の方に位置し、噛み合わせが反対になってしまっている状態です。
この噛み合わせの悪さは、本来噛み合うはずの上下の歯の接触に不均衡が生じ、咀嚼時に歯の間で、摩擦や異常な圧力を生じさせる可能性があります。
これにより、受け口の状態が咀嚼音の原因となることがあるのです(+o+)

口呼吸

受け口のある方は、通常の鼻呼吸ではなく、口呼吸になっている方が多い傾向にあります。
口を開けた状態で呼吸をしていると、もちろん食事の際にも口を開けていることになりますが、
口を閉じずに咀嚼をしてしまうことで、通常よりも咀嚼音が生じやすくなってしまうのです。

口腔周囲の筋肉のバランスが崩れている

受け口になっている方は、口腔周囲の筋肉のバランスが崩れていることが多々あります。
特に、舌や唇の筋圧が不安定になることで、口腔周囲の筋肉のバランスに影響を及ぼすことがあり、
これが咀嚼音を引き起こす要因となることも少なくありません。

つまり、口の周りの筋肉のバランスが不均衡になり、正常な咀嚼運動を妨げたり、不必要かつ過剰な力を生じさせたりする可能性あるため、
通常よりも咀嚼音が発生する可能性があるということです。

受け口は上記の要因が重なることで、正常な噛み合わせに比べ、咀嚼音を引き起こす可能性があります。

 

咀嚼音以外の影響

受け口は、咀嚼音以外にも良くない影響を与えてしまっていることがあります(@_@)
4点か紹介していきますね(´-`).。oO

顎関節症

見た目

まずは見た目です。
受け口は下の歯が上顎よりも前に出ているため、下顎に強い印象を与えていて、いわゆる「シャクレ」と呼ばれるイメージが強くなります。
これにより、顔のプロポーションが不均衡に見え、見た目にも影響を及ぼしてしまうのです。
また、下の歯が前に出ていることで下唇も突き出てしまい、横顔の印象を左右するEラインも崩れてしまいやすくなります。

歯への負担が大きくなる

受け口は、上下の歯の噛み合わせに影響を及ぼすため、一部の歯に負担を与えることがあります。
特に、不正な歯な接触や、異常な摩擦が起こってしまうと、これが歯の摩耗だけでなく、歯茎が下がる歯肉退縮や、
歯が揺れてしまう咬合性外傷を引き起こす可能性があります。

発音障害

舌の位置や口の閉じ方に問題が多く生じる受け口は、発音に影響を与えてしまうことがあります。
特に、前歯の裏側に舌を触れて発音するタ行などは、言葉をはっきりと発することが難しくなることがあります。
それにより社交的なコミュニケーションにも影響を与えてしまう可能性も考えられるのです。

顎関節症の一因になる

受け口は、上下の噛み合わせがずれている状態です。
この状態で、奥歯のずれが重度である場合、噛む際に顎を大きく動かす必要があることから、
顎関節に大きな負担がかかるため、顎関節症のリスクが高くなる可能性があります。

受け口の原因

それではここから、受け口になってしまう原因をご紹介いたします!

舌の位置

生まれつき(先天性)

受け口は、遺伝によって起こることも多い不正咬合です。
例えば、両親や祖父母などに受け口の既往があった場合、それが遺伝することにより、発現する可能性があります。
特に、下顎の位置や大きさに問題がある骨格性の受け口の場合、遺伝によって起こる可能性が高くなります。

下顎の過成長、上顎の劣成長

受け口は、成長過程での顎の発達に問題が生じることで起こることがあります。
具体的には、下顎が過度に成長してしまう下顎の過成長や、下顎に比べて上顎の成長が乏しい上顎です。
成長期、上顎か下顎、もしくはその両方骨格の成長バランスに問題が生じることで、後天的に受け口になるケースも多くあります。

 

口腔周囲筋のバランスの乱れ

主に歯列や顎が形成されている最中の成長期、舌など口腔周囲のバランスが不安定なことにより、
顎や歯列の正常な形成、成長を阻害し、受け口を引き起こすことがあります。

 

口呼吸と低位舌

成長期の口呼吸は、受け口を引き起こしやすい習癖の一つです。
これは、主に口呼吸によくみられる、「低位舌」が関係しています。
低位舌とは、その名の通り舌が低い位置にあることを指す状態です。

舌は、成長期に適正な位置である上顎に位置することで、上顎に適切な圧力がかかり正常な発育がされます。
しかし、口呼吸によって低位舌が起こり、舌が下顎にあると、下顎の過度な成長を誘発するだけでなく、上顎の成長を阻害してしまうのです。

 

受け口の予防方法

口呼吸 受け口 矯正

口呼吸の改善

口呼吸は、受け口を引き起こしやすい原因の一です。
幼少期に正しい呼吸法を身につけ、舌の位置を正すことで、受け口だけでなくその他の不正咬合のリスクを抑制できる可能性が高くなります。

 

Ⅰ期治療

矯正治療には、Ⅰ期治療とⅡ期治療に分かれており、
乳歯〜乳歯と永久歯が混合している時期に行われる小児の矯正治療が、前者のⅠ期治療です。

状態にもよりますが、受け口はⅠ期の段階で治療を開始することで、進行を抑制できるケースがあります。
主に歯を並べて動かす成人のⅡ期治療とは異なり、Ⅰ期治療では口呼吸や低位舌を改善して口腔周囲のバランスを正すだけでなく、
矯正装置を使用して上顎の成長を促進、または下顎の成長を抑制し、成長期ならではのアプローチが可能です。

 

受け口は矯正で治る?

 

受け口は、程度などによっても異なりますが、そのほとんどが矯正治療によって改善することが可能です!(^^)!
自力では治すことはできないため、ネットで得た信憑性の低い情報で直そうとして
歯や顎に力を加えることは非常に危険ですので、絶対にやめましょう(;_;)/~~~

矯正治療で受け口を治す場合、以下の治療方法が主流となります!!

歯列矯正 渋谷

 

歯列矯正治療

歯並びを整えるため、多くの矯正治療で用いられているのがブラケットやワイヤーなどの矯正装置です。
近年は、取り外しが可能な透明なマウスピースが使用されることもあります。

受け口の場合、歯並びや顎の状態によっては、歯を抜く抜歯矯正が適用されることもあります。

 

外科的矯正治療

重度の受け口の場合、歯の土台でもある顎の骨格的な問題が原因であることも多いため、外科手術を伴う矯正治療が必要となることがあります。
外科的矯正では、外科手術によって顎の骨格を修正し、さらに歯列矯正によって、正しい咬合と歯並びを確保します。

特に、受け口の原因が骨格的な問題に由来し、症状が重度の場合、矯正治療だけでは完全に治すのが難しいため、このような外科的な手術が必要な場合もあります。

これは、成人の場合ですが、小児(Ⅰ期治療)の場合には口腔周囲筋のバランスを整えたり、
歯や顎の位置を適切な位置へ導く取り外し式の「機能的矯正装置」が用いられることがあります。
受け口を治療する場合には、症状や治療時期に合わせたアプローチが重要です!!

 

まとめ

歯並び 子供

噛み合わせが悪く、口呼吸が見られやすい受け口は、通常よりも咀嚼音が発生しやすい可能性があります。
受け口によって噛みにくさや、その他の症状が見られる場合には、見た目だけでなく機能的な改善が可能な、矯正治療を行うことをおすすめします。

ただ、年齢に関わらず、受け口の治療をするには専門的な分析と評価、治療計画が必要であり、
その方法は、ひとりひとり状況によって違うので、ご自身の状態にあった適切な診断と治療を受けるためにも、
まずは矯正歯科医へ相談しましょう!!

表側矯正と裏側矯正の違いについてこちらの記事でご紹介しております!
ぜひご覧ください( ◠‿◠ )

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