投稿日:2024.11.20
歯科矯正用アンカースクリューは痛い?メリット・デメリットや注意点とは
皆様、こんにちは!
渋谷駅から徒歩3分のところにある「渋谷矯正歯科」です。
矯正治療では、歯の表面に貼り付ける固定式のワイヤー矯正だけではなく、歯を効率よく動かすために歯列矯正で用いるのが「アンカースクリュー」です。
「歯ぐきや骨に痛みがあるのでは?」
「デメリットはないの?」などと疑問もあるでしょう。
そこで、アンカースクリューの特徴や痛み、メリットやデメリットを解説します。
目次
アンカースクリューとは?
アンカースクリューは、歯並びが悪く通常のワイヤー矯正では改善することが難しい症例に用いることで、歯を左右前後に効率よく動かすことができるインプラントを用いた矯正装置です。
歯を動かしたい方向に移動が可能で、ワイヤー矯正だけでは治療が難しいと判断された場合もあきらめずに歯科矯正用のインプラントによる治療を視野にいれましょう。
そもそもアンカースクリューとは、顎の骨の中に埋め込む矯正治療用のミニインプラントのことです。
インプラントと聞くと人工の歯をイメージされる方もいらっしゃいますが、人体に埋め込む医療器材のことを総称した呼び方です。
顎の骨の中に埋め込むと聞くと大袈裟に思うかもしれません。
しかし、長さは6~10mm、直径は1~2mm程度の小さなスクリューネジです。
人体に埋め込んでもアレルギー反応を引き起こすことはほとんどないといわれているチタン製のネジです。
顎の骨に埋め込んでからアンカースクリューネジにワイヤーやゴムをかけて歯を動かします。
通常は、動きにくい奥歯を固定源にして前歯などを動かしますが、ネジの頭を固定源として前歯を後方に送れば効率よく動かすことができます。
治療後は、そのままにせずに顎の骨から引き抜きます。
一時的に歯ぐきに穴が空きますが、徐々に穴は塞がりますのでご安心ください。
▶︎「アンカースクリュー」について詳しくはコチラ
アンカースクリューは痛い?
顎の骨に埋め込むため、痛みがあるのか不安になる方もいらっしゃるでしょう。
顎の骨に埋めるときは、局所麻酔をするため痛みを感じることはほとんどありません。
顎の骨に埋め込んだあとは、ワイヤーやゴムなどを付けて固定源とするのですが、引っ張られる痛みを生じることもほとんどないでしょう。
そして、アンカースクリューによる治療が終わり、歯が無事に動いた場合は不要になります。
その際は、顎の骨に埋まったままにせずに抜き取る必要があります。
埋入のときには麻酔を必要としますが、抜き取るときは麻酔をしなくても痛みはほとんど感じることはありません。
ただし、アンカースクリューはネジの頭の部分は歯ぐきの上に出ているため、食べかすや汚れが歯と同じように詰まることがあります。
矯正中にアンカースクリューの周囲に痛みを生じたら、歯ぐきの炎症や食べかすの詰まりが原因かもしれません。
アンカースクリューのメリット
アンカースクリューのメリットは、以下が挙げられます。
歯の移動できる範囲が増える
難しい歯の動かし方をできるようになります。
ワイヤー矯正では、歯を奥や手前に移動させる動きを得意としており、歯を上下に動かすことは難しいため、対応できない歯並びもあります。
歯を上下に動かすとは、顎の骨の中に埋まったままの歯を引っ張り出したり、反対に歯を歯ぐき側に動かしたりする作業を指します。
このような動きを実現してくれる「アンカースクリュー」を採用したワイヤー矯正治療をご提案させていただきます。
治療期間が短くなる
歯列矯正の治療期間を短くすることが可能になります。
奥歯を基にして前歯を動かす場合は、動きにくいですが奥歯も前に引っ張られるリスクがあります。
その結果、全体的に歯並びを整えるのに遠回りしてしまうことも。
しかし、アンカースクリューがあれば動かしたい歯だけを効率よく動かせるため、遠回りをせずに治療を進めることができます。
抜歯を避けられる場合がある
先程もお話ししたように前歯を後方に動かす場合は、奥歯を固定源とするのですが奥歯も少しばかり手前に引っ張られることがあります。
さらに、奥歯をさらに後方に動かしたい場合はワイヤー矯正だけでは限界があります。
しかし、奥歯のさらに後方に埋め込むことで、奥歯をより後ろに引っ張ることができるのです。
これにより、前歯を後方に動かすスペースをより多く作り出すこともできるのです。
その結果、ワイヤー矯正だけでは抜歯する必要のある歯並びも抜歯を避けて治療ができる場合があります。
外科手術を避けられる場合がある
外科手術を避けることができるケースもあります。
ガミースマイル治療で外科的手術が必要なケースがほとんどですが、中にはアンカースクリューで改善できる例も少数ながらあります。
外科手術で顎の骨を削ることなく、歯の位置を歯ぐき側にアンカースクリューで動かすことでガミースマイルを改善することができる場合がございますので、まずはご相談ください。
アンカースクリューのデメリットや注意点
次に、アンカースクリューのデメリットと注意点をみてみましょう。
外れることがある
顎の骨に埋め込むのですが、まれに外れ落ちてしまうことがあります。
歯列矯正がおわると最終的には外せるように、特殊な造りになっています。
顎の骨に強固に結合するわけではないため、外れることがあるのです。
装着時の違和感
アンカースクリューは歯ぐきの部分に装着するため、唇は頬などの粘膜が触れて違和感があることも。
場合によっては、上顎(口蓋)にアンカースクリューを付けることもあるため気になって舌で触ってしまう方もいらっしゃいます。
ただし、数日でアンカースクリューがあることにも慣れるでしょう。
治療費が増えることがある
アンカースクリューを用いたワイヤー治療により、治療費が増えることがあります。
当院では、トータル治療費制度を採用しているためアンカースクリューを採用したことで費用が追加されることはございません。
炎症や感染のリスクがある
アンカースクリューを装着したら、清潔に保つことが大切です。
食べかすが詰まり細菌が増殖すると歯ぐきが炎症することがあります。
アンカースクリューの効果的な歯並び
効果的な歯並びは、
- 上顎前突:上の前歯が唇側に傾斜している
- 下顎前突:下の前合が唇側に傾斜している
- ガミースマイル:歯を見せて笑顔になったときに歯ぐきが見え過ぎる
- 開咬:奥歯で噛み合ったときに上下の前歯に隙間ができる
が挙げられます。
アンカースクリューを用いるかどうかは矯正歯科での検査の後に決定します。
まずは、お気軽に歯並びのご相談にお越しください。
アンカースクリューを用いてよい歯並びをめざす
歯列矯正で歯並びを改善することで、整ったよい歯並びをめざすことができます。
外科手術をせずに歯並びを整えたい方やガミースマイルを治したい方は、歯科矯正用のインプラントである「アンカースクリュー」による治療方法もあることを覚えておきましょう。
「外科手術でなければ、歯並びが治らないかもしれない……」
「できれば、健康な歯は抜きたくない」
というご希望にもお応えできるかもしれません。
当院では、ワイヤー矯正でも裏側矯正(舌側矯正)と組み合わせた治療を得意としており、患者様が想像するよりも痛みは少ないでしょう。
アンカースクリューを用いることでメリットはたくさんあり、治療期間を短くすることや歯並びの仕上がりにも影響します。
上記のような治療を含めてカウンセリングで治療の相談ができますので、何でもお気軽にお話しください。
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