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投稿日:2022.10.23

金属アレルギーでも矯正治療は受けられますか?

こんにちは、渋谷矯正歯科です(^^♪
今回は、「金属アレルギーでも矯正治療は受けられるのか?」というお話です。

金属アレルギーでも矯正治療は受けられますか?

結論からお伝えすると、金属にも種類がたくさんあるので、どの金属の種類がアレルギーなのかによっては受けられます。
矯正方法にも金属を使用しないマウスピース矯正も現代にはあるので、絶対にできないとは言い切れません。
ただどういったことに関して注意したらよいのかを今回ご説明できればと思います。

ワイヤー矯正で使われている金属の種類は?

矯正装置をつけた歯の模型

矯正装置に関してですが、ワイヤー矯正の場合は、歯につけるブラケットと呼ばれる装置とワイヤーのどちらにも
金属アレルギーを起こす可能性が高いニッケル、クロム、コバルトが含まれています。
虫歯の治療で保険の銀歯を入れていた場合は銀、パラジウム、金、銅など
他にもいろんな金属が含まれますが、矯正用の金属とは少し成分が異なります。
銀歯が入っていて何も反応が無い場合は、多くの場合心配ないですが、
銀歯が入っていても矯正装置でアレルギー反応が出る可能性はあります。
特に多くの患者様に多いのが、ネックレスや指輪などのアクセサリー類で皮膚に異常が出たりするなどの症状から、
「自分は金属アレルギーだ!」と判断してしまっている方。
実は金属アレルギーではない場合もあります。
特に価格が安いアクセサリーなどはかぶれやすかったりします。
金属はたくさんの種類があるので、どれに反応しているのかを確認する必要があります!

矯正治療を始める前に必ず金属アレルギー検査を受けましょう!

アレルギー検査の結果表

金属アレルギーはアレルギーの5つの型の中で4型に分類されます。
4型のアレルギーは遅延型で24時間から72時間で症状が現れるものを言います。
検査としては歯にブラケットをつけて生活してもらい、なんらかの反応が出た場合はすぐ除去するような簡単な検査をします。
すぐ反応が現れれば除去できますが、先程お話しした通り遅延型のため、最低1日は置く必要があります。
この検査では実際、歯を動かすときにつけるブラケットを使うので、
これで反応が出なかった場合はワイヤー矯正が可能であるということになります。
もし、この検査で何らかの反応が出てしまった場合は矯正ができないと思うかもしれませんが、そうではありません。
アレルギー反応が比較的起こりにくいチタンのブラケットや金属ではないセラミックのブラケットを使用したりもできます。

ただ、今の現段階では、金属アレルギー対応のワイヤー矯正は「表側矯正のみ」だということです。
裏側矯正で治療をたくさんしている当院でさえ、「金属アレルギー対応の裏側矯正」はできません。
当院だけでなく、世界中を探しても「金属アレルギー対応の裏側矯正」は存在しないのです。
だったら、目立ちにくさを叶えてくれる矯正方法はないのか?と言ったところですが、
冒頭でもお伝えしたように「マウスピース矯正」があります。
ただ注意事項もあるのでお伝えしていきます。

マウスピース矯正を選択する前に注意すべきこと

まずマウスピース矯正の最大のデメリットと言っても過言ではない、扱える症例が少ないということ。
金属アレルギーを持っていて、どの成分とも合わずマウスピース矯正をしないといけないとなった時に、
でもこの歯並びはマウスピース矯正では治療できませんと言われる可能性もあります。
そもそもマウスピース矯正は、歯を大きく動かすことが不得意な装置ですので、「歯が大きくデコボコしている」や、
「前歯が出ている」など抜歯を必要とする矯正治療に関しては、マウスピース矯正を選択するのは難しいです。
抜歯をしたスペースを埋めるのに、マウスピース矯正の場合は抜歯した場所の横に生えている歯が
空いているスペースに向かって倒れてくることがあります。
そうなった場合、ワイヤーを使用して、歯を起こしてこないといけないなど、
結局金属の矯正装置を使用しなければならないようになります。
それでは、マウスピース矯正を選択した意味がなくなるので、治療方法の内容をしっかり把握することが必要になります。

そのため、何か心配事や不明点などがありましたら、カウンセリング時にご相談ください!
当医院のカウンセリングの流れや内容につきましては下記のページをご確認ください☆
「矯正カウンセリングについて」

金属アレルギーになりにくい・なりやすい素材とは?

冒頭でもお伝えしましたが、金属にもかなり種類があるので、アレルギーになりにくい種類をお伝えしていきます。

金属アレルギーになりやすい素材

・ニッケル
・パラジウム
・銅
・コバルト
・クロム
・すず
・水銀

金属アレルギーになりにくい素材

・チタン
・レアメタル素材
・ゴールド
・プラチナ

が挙げられます。ただ、この素材に金属アレルギーになりやすい素材が配合されている場合もあるので、
しっかり含まれている含有比率も確認が必要になります。

金属アレルギーになりやすい人とは?

ストレスで腕に湿疹が出る女性

金属アレルギーも発症しだすのが、30代40代でもあり得る話で、その中で共通して、
金属アレルギーになりやすい方の特徴をまとめてみました。

  • ・汗をよくかく人
  • ・アクセサリーを常に着けている人
  • ・虫歯治療などで銀歯を使用している人

虫歯治療などで銀歯を使用している人に関してはびっくりされる方が多いのですが、
これがきっかけで金属アレルギーになる人が多いのです。
銀歯も一種の金属ではあります。金属は水分に触れると溶け出して「金属イオン」と変化していきます。
その「金属イオン」が体内の「たんぱく質」と結びつくことによって、
金属アレルギーの原因になる「アレルゲンに変質する」ことで発症していきます。
この場合口の中にかゆみが出るのでは?と考える方が多いのですが、全身に出てきます。
ですので、金属アレルギーを防ぐのには、銀歯ではなくセラミックに変えるなどの工夫も必要になります。

常に金属を身に着けている方も金属アレルギーにならないために、注意することもあります。
銀歯の際にご説明したように、水に触れると金属イオンに変化するので、
水に触れる「入浴」や「皿洗い」、「手洗い」などは極力アクセサリーを外すのがお勧めです。
また汗をかいても、水に触れるのと同じことなので、アクセサリーを清潔に保つのもとても大切になります。
汗がアクセサリーについてしまった場合などはすぐ吹くことや、
定期的にクリーニングに出すなど一工夫するだけでもアクセサリーも長く持ち、
ご自身も金属アレルギーになりにくいという一石二鳥です。

金属アレルギーになるのは、花粉症と一緒でいつになってもおかしくありません。
事前に予防することもできるので、もしかしたら金属アレルギーになっているかも?
と思う節がある方は、特に気をつけてみてください!

まとめ

金属アレルギーだったら矯正治療ができないのか?というお話で進めさせていただきましたが、できないことはありません。
ただ、「金属アレルギー対応」のワイヤー矯正も100%金属を使用していないわけではないので、
含まれている金属にアレルギー反応がでてしまう場合には最終の「マウスピース矯正」の選択になってしまいます。
ただマウスピース矯正もみんながみんなできるわけではなく、
あまりにも大きく歯を動かさないといけない歯並びをされていたりすると難しいと判断されます。
ですので、一概にみんながみんな金属アレルギーでも矯正治療ができるとわけではありません。

また金属アレルギー対応で矯正治療を始められている患者様でも、
口腔内環境や、皮膚に異常が出ていないか?などの確認が必要になります。
ですので、比較的に調整に通っていただき頻度も金属アレルギーをお持ちでない方に比べると多くなります。
その方が口腔内環境も清潔に保たれて、アレルギー発症をなるべく出ないようにすることもできます。
まずは、アレルギー検査が必要になります。
また医院によってはどの矯正装置を使っているかによって、全く素材も変わり、
成分も変わってくるので、【成分表】を必ずもらいましょう!
当院では、金属アレルギーが少しでも不安な方には成分表をお渡ししています。お気軽にご相談ください!
最後に、歯並びについてのお悩みやご相談がある方は、ぜひ無料カウンセリングのご予約からご相談ください( ◠‿◠ )
無料カウンセリングのweb予約はこちら!

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