投稿日:2022.7.24
矯正をすると知覚過敏になるって本当?
皆さん、こんにちは。渋谷矯正歯科です。
今回は「矯正をすると知覚過敏になるって本当?」というお話しをします!
目次
矯正をすると知覚過敏になるって本当?
歯列矯正したいけど、知覚過敏になったという記事を見て不安になられる患者様はたくさんいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、100%ならないとはお伝えできないです。
それにも様々な理由があるので、順を追ってご説明させていただきます。
知覚過敏とは?
冷たい物であったり、熱い物、風が歯に当たるだけでも痛いといった症状です。
日本人の4人に1人はなっている症状でかなり多い人数です。
ではなぜ知覚過敏になるのか原因をお伝えします。
知覚過敏になる原因は?
歯の1番表面にあるエナメル質つ言う組織が歯を守ってくれてる役割を持っています。
そのエナメル質が色んな理由で削れてしまって、
そのエナメル質の内側にある象牙質(ぞうげしつ)が表面に出てくる事によって、
冷たさや風などで痛みを感じるようになります。
象牙質の内側には神経が通っており、象牙質に触れると神経が刺激されて痛みを感じるといった仕組みになっています。
歯の1番表面にあるエナメル質は、人間の体の中で1番硬い組織で、頑丈なんですが、削れる事があります。
ではエナメル質が削れる原因をご紹介していきます。
エナメル質が削れる原因
①ブラッシング圧
普段の生活であり得る理由としては、ブラッシング圧です。
歯磨きを一生懸命おこなう気持ちは非常に素敵な事ですが、やり過ぎには注意です。
歯磨きは優しく回数を重ねてが重要になるので、ブラシの圧は全く必要ありません。
ブラッシング圧でエナメル質を削ることは十分にあり得ます。
②歯磨きに使用する歯磨き粉の成分
この歯磨き粉にもエナメル質を削る成分を含んでいるやつがいます。
それが研磨剤(清掃剤)と書かれている成分です。
メリットを言えば着色とかを綺麗にしてくれる成分ではありますが、
エナメル質を削る要素があると言われています。
量を少量にして使用するなど工夫が必要かと思われます。
③歯肉退縮・歯の破折
歯肉は加齢とともに下がっていったり、転んだりした際に歯が折れてしまったりすると
先ほどもご説明したように歯根が出てくるので、神経に触れてしまい知覚過敏になってしまいます。
歯が折れてしまった場合などは早く歯医者さんなどで被せ物や仮歯などで対応してもらうのが得策です。
④食べ物飲み物によるもの
エナメル質が溶けやすい飲み物の一例として、
- ・コーラ
- ・ワイン
- ・ビール
- ・オレンジジュース
- ・日本酒
- ・梅酒
- ・スポーツ飲料
などがあります。また、食べ物で言うと、
酸が強い食べ物などは長時間摂取する事によりエナメル質を溶かしてしまいます。
⑤虫歯治療によるもの
虫歯治療も虫歯の進行状態によっては、かなりエナメル質を削る事になります。
最悪の場合は神経を抜く事もあります。
虫歯は早期発見できればそこまで削る事がないので、
定期的に定期検査は受診しておきましょう。
では、基本的に知覚過敏になる原因はお伝えしてきましたが、
矯正治療中に知覚過敏になると言われている原因をお伝えさせていただきます。
矯正治療中に知覚過敏になる原因とは?
①歯の移動
矯正治療では、ワイヤーやマウスピースで力を加えて歯を移動させていきます。
その移動距離は月に1ミリとも言われています!
特に歯科医院で治療のステップを進めるためのワイヤーサイズを上げる際には、
ガタガタが大きいところに強い力が加わりやすくなります。
ワイヤーの力が強くかかる部分は歯がしみることもあり、
新しいワイヤーに交換するなど、
大きく力が加わるタイミングで痛みを感じるケースが多いです。
歯を動かすと歯ぐきとの間に隙間が生じますが、
その隙間が知覚過敏を起こす原因の1つになるのです。
他にも、矯正前は傾斜して生えている・重なって生えているなどの元々の歯並びによって、
歯が歯茎に隠れた状態や歯のガタガタによって歯の表面が露出していない場合は、
治療により隠れていた部分が歯茎の外に露出したり、
重なっていた部分が並び表面に露出することによって刺激が伝わることもあります。
どちらも一時的な症状になり、矯正が終了するまでに落ち着くことが多いので心配入りません。
② ディスキング(IPR)
矯正治療において、歯のやすり掛けをする処置(IPR)を行うことがありますが、
この処置の刺激により一時的に知覚過敏のような症状を感じることも考えられます。
IPRの処置自体はエナメル質の範囲内で行っているので、
象牙質が露出しているわけではありませんが、
処置の刺激により一時的に神経が過敏になっていることがあります!
こちらも一時的な症状になり、矯正が終了するまでに落ち着くことが多いので心配入りません。
③ 歯磨き圧
これは矯正治療中でもそうじゃなくても同じ事です。
ただ、矯正治療中は装置と歯の間をしっかり磨かないとなかなか汚れがとれなかったりもあるので、
頑張ってね磨こうとするあまりブラッシング圧が強くなってしまう方が多いです。
圧はかけずに回数を増やしてあらゆる角度から丁寧に磨いてあげたら必ず汚れは取れるので、
担当医に磨き方なども分からなければしっかりと教わりましょう!
知覚過敏になってしまった時の対処法とは?
①歯磨き粉を変える
知覚過敏専用の歯磨き粉がドラッグストアでも今は売っています。
中でも成分表の確認をして、知覚過敏に特化している歯磨き粉なのか確かめましょう。
- ・硝酸カリウム
- ・乳酸アルミニウム
- ・高濃度フッ素(1,450ppm)
- ・研磨剤無配合
この4つが重要になります。
この全てを兼ね備えている歯ブラシを今回2つご紹介します!
【メルサージュヒスケア ジェル】
こちらの歯磨き粉は上記すべて配合されていて、
この歯磨きを使ったら他の歯磨き粉に戻れないと言っても過言ではないです!
更に歯茎の炎症を抑えてくれるβ-グリチルレチン酸も配合されているので、
とても効果的な歯磨き粉です。
【GUM プロケアハイパーセンシティブ 集中ケア】
こちらも1つ目の歯磨き粉と同様、4つの条件を満たしています。
とても効果的な歯磨き粉ではありますが、少し容量が少なくコスパは悪いです。
ただ効果は抜群なのでリピーターの方も多い商品です!
過去に歯磨き粉についてご紹介した記事もありますので、
こちらもぜひご覧ください(^_-)-☆
→「矯正中はどんな歯磨き粉を使ったら良いの?」
②歯磨きの仕方を変える
歯磨きで知覚過敏になる方も多く、大半の方がしっかり磨く為に力強く磨いてしまっています。
力を込めたら良いと言うわけではなく、
優しくブラシを歯に当てる程度で磨く回数が必要になります。
矯正治療中は装置が付いていて磨きづらいこともあると思いますが、
必ず磨き方をお伝えしますので、
分からない方や不安な方も担当医にお気軽にご相談ください!
丁寧に説明させていただきます☆
矯正中の歯磨きの手順もブログで紹介しています!
→「矯正と口腔内環境について」
③歯医者に行く
何を試してもずっと知覚過敏の症状が治らない場合は、
原因が定かではないのでまずはお口の中を確認してもらいましょう!
もしかすると知覚過敏ではなく虫歯や歯周病の確率もありますので、
専門医に診てもらいましょう。
まとめ
矯正治療中と矯正治療中でない時の知覚過敏になる原因をお伝えしてきました。
矯正治療中に関しては、一時的に知覚過敏を感じる時があるといったように、治るものではあります。
ただ歯磨きの方法などはしっかり見つめ直す事が必要になります。
矯正治療中に関しては期間も長く、初めはわからない事が多く不安に思う方も多いです。
歯磨きの方法とかもそうですが、患者様自身に頑張っていただくことも矯正治療中は多いので、
分からない事、不安な事は必ず担当医にご相談ください。
当院では虫歯治療や知覚過敏の治療などはやっていませんが、
歯磨きの方法などはお伝えできます。
初めて矯正装置をつけた日に必ずご理解いただけるまで
歯磨き方法などもお伝えさせて頂いているのでご安心ください!
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