投稿日:2023.7.20
歯列矯正中の応急処置について(装置が取れた・ワイヤーが刺さる)
こんにちは。渋谷矯正歯科の飯塚です( ◠‿◠ )
歯科矯正の治療中はお食事中に装置が外れてしまったり、装置のトラブル、歯やお口の中の痛み、滑舌、食事のとり方、歯ブラシの仕方や口腔ケアなど・・
トラブルがつきものです((+_+))
今回はそんな、歯列矯正中に起こりうるさまざまなトラブルについての解決方法を一部ご紹介します♪
目次
歯科矯正中の応急処置について
【ブラケット(矯正装置)が取れてしまった】
ブラケット(矯正装置)が取れてしまったらまずはかかりつけの矯正歯科に連絡しましょう。
いちばん良いのはすぐに付け直ししてもらうのが理想です。
通常ですと数週間~月に1度の調整日に来院するかと思いますが、もし次の調整日まで数日以上空いてしまう場合は付け直すための予約を取ると安心です☆彡
どうしてもすぐに付け直すのが難しい場合は、次の調整日に一緒に直してもらうなどしてもらいましょう!
装置が外れたまま放置してしまうと、歯が後戻りしてしまい治療が進みづらくなることがあります。
・ブラケット(矯正装置)が取れやすいケース
①金属やセラミック治療がされている
矯正装置を歯につけるための歯科用接着剤は天然の歯(エナメル質)に合わせて作られているため金属やセラミックとは相性が悪いです。
相性が悪いため金属やセラミック治療がされている歯に特殊な処理を施しますが、
それでも矯正装置が外れてしまう場合があります(+o+)
ですがこの場合にはバンドとよばれる輪っかの装置を歯に被せることがあります。
②フッ素を施している歯
フッ素を施している歯も実はブラケット(矯正装置)を着ける接着剤との相性は良くありません(◞‸◟)
装置を取れにくくするためにエッチング(酸処理)という前処理をおこない、わざと歯の表面を粗造にして着けやすくしますが、
フッ素は逆にエナメル質を強化してしまいます。虫歯予防のためには大切ですが矯正装置をつける前にはNGなんです(._.)
↓エッチング(酸処理)中の様子
③嚙み合わせが深い(過蓋咬合)
過蓋咬合とは、噛んだ時に上の歯が下の歯に覆い被さって見えなくなる状態のことを指します。
カチンと噛んだ時や歯ぎしりをしたときに歯とブラケット(矯正装置)が当たると、強い力がかかった時に装置が取れてしまいます。
→それを防ぐためには、奥歯に接着剤をつけて高さを出して嚙み合わせを高くします。
特にワイヤー矯正を希望する方で、咬み合わせが深い方はこの治療方法をする可能性が高いです。
最初はやはり違和感や食べにくかったり、不快感があるかと思いますが徐々に慣れてきますので大丈夫です( ◠‿◠ )
④防湿不足
接着剤は水分が多く、ブラケット(矯正装置)を歯につける際は接着面に唾液がつかないように乾燥・防湿をしますが、
この乾燥・防湿が不十分な場合は装置の接着力が弱まってしまいます(◞‸◟)
⑤硬い食べ物を食べた
おせんべいや氷などの硬いものを噛んで、ブラケット(矯正装置)に強い力がかかると取れてしまう原因になります。
どうしても食べる場合は小さく砕いたりして奥歯で噛むようにしましょう!
またガムやキャラメルなどの粘着性のあるものも、装置が取れてしまうことがあるのでなるべく避けるようにしましょう。
【ワイヤーが外れてしまった】
矯正治療の初期段階では歯並びのがたつきに合わせられるように、細くてやわらかいワイヤーをセットします。
実はこの時期がいちばんトラブルが起きやすいのです!!
細くてやわらかいワイヤーなので矯正装置からワイヤーが抜けてしまったり、食事などで力が加わり歪んでワイヤーが折れてしまうことがあります。
そうなるとお口の中でワイヤーが暴れて大惨事です((+_+))
ワイヤーが刺さってしまい口腔内を傷つけてしまったり、ひどい場合には出血することもありますので
違和感に気づいたらすぐにかかりつけの矯正歯科に行き直してもらいましょう。(要予約が必要です)
爪切りやニッパーでワイヤーを短くカットしたり曲げたりするなどの応急処置をしていただいても大丈夫ですが、
どうしてもすぐに矯正歯科で直せない場合にはワックスを使うのがおすすめです🦴
ワックスの使い方
↓
ワックスはこのように棒状になっていますので、米粒一粒ぐらい取って練ります。
↓
ワイヤーが折れて切れ端がチクチクするところが唾液で濡れているとワックスがすぐ取れてしまいますので
ティッシュなどで軽く拭き取りましょう。
↓
乾燥した状態になったらぺたっと貼り付けます。
一時的な保護にはなりますが、他にも口内炎ができて装置が当たって痛みがある場合にも
このようにワックスで装置をカバーしてあげるとかなり楽になります(^^)/
このワックスもお声かけ頂ければお渡し致しますので、お気軽にお声かけ下さいね♪
【ゴムかけ用のボタンが取れてしまった】
裏側矯正治療中の際にゴムかけを行うこともあり、そのゴムかけ用のボタンが外れてしまうこともあります。
取れてしまっても基本的にはすぐに付け直しをします。
もし片側だけボタンが取れてしまい、ゴムかけが出来ない場合は
その間もう片側や他のゴムかけが出来る箇所だけでも継続してください!
【パワーチェーンが外れてしまった】
パワーチェーンとは歯と歯の隙間を閉じる目的で使用されることが多く、
ブラケット(矯正装置)やフックに引っ掛けて使われています。
もしこのパワーチェーンが外れてしまった場合は、はさみなどで切り取ってみて下さい✂
ゴムで出来ている素材なので、ご自身でも比較的簡単に切ることができます。
切る際には口腔内を傷つけないように、気を付けながら切りましょう。
【意外と多い保定用マウスピースの作り直し】
また矯正装置の応急処置とは少し別ですが、意外と多いのが保定用マウスピースの作り直しです‥((+_+))
マウスピース外すときに割れてしまった!外で食事した際に外してそのまま失くしてしまった!など…
新たにマウスピースを作製しないといけなくなってしまうことがあります。
矯正治療終了後には保定用のマウスピースを付けないと、歯が後戻りしてしまいますので必ずマウスピースを付けて頂いています。
最初にお渡しする保定用のマウスピースは治療費に含まれていますので、追加で費用が発生することはありません。
ですがその最初にお渡しした保定用のマウスピースが壊れてしまったり、失くしてしまって新たに作り直すとなると
治療費とは別途で料金が発生してしまいます(T_T)!!(片顎¥11,000 両顎¥22,000)
ですので、なるべくマウスピースを壊さないように丁寧に手順に沿って外したり、
失くさないようにしっかりケースに入れて大切に保管をしてください(*^^*)
まとめ
歯科矯正治療中(特に初期段階)はトラブルが起きやすい時期です。
治療がうまく進まなくなったらどうしよう・・とか矯正歯科選びに失敗したかも、と不安になる事もあるかもしれません。
不安になったらすぐにかかりつけの矯正歯科に問い合わせてみるのも良いかと思います!
もやもやした気持ちのまま治療を続けていても不安になるだけなので、
不安なことや分からないことはしっかり聞きましょう!
原因が理解できれば対策が出来ますよね( ◠‿◠ )
歯列矯正はわたしたちスタッフと患者さまとの信頼関係が大きなカギを握っています♡
お困りのことなどございましたらお気軽にご相談くださいねっ
矯正治療、いっしょに頑張りましょう~
最後までご覧いただきありがとうございます(^^♪
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