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ブログ

投稿日:2022.7.10

歯が昔より長いように感じるのは気のせい?

こんにちは!渋谷の矯正歯科医院、渋谷矯正歯科です( ◠‿◠ )
突然ですが皆さんは歯磨きの時などに、
毎日鏡で確認する歯が「日に日に変わっている気がする……」と思った事はありませんか?
実は色んな理由で歯並びは放っておいても変化するものなのです!
そこで今回は、「歯が昔より長くなった」に関してお話ししていきます。

歯磨きをする女性の写真

歯が長くなったと感じるのは歯肉退縮?

歯肉退縮とは?

歯肉退縮とは歯の周りの歯肉が減り、
本来なら歯肉に隠れている歯根が露出した状態のことを言います。
治療しないまま放置していると最終歯を失う事もあり得る症状です。
ではなぜそのような症状になるのか原因を説明していきます。

歯肉退縮の原因は?

①歯周病

歯周病のイメージイラスト
歯周病というのは、歯肉で細菌感染が起こり炎症が出ている状態です。
「成人の約8割が罹患している」とも言われています。
そんな歯周病は、歯肉の退縮(破壊)が起こり、歯肉が下がっていきます。
歯周病が進行すると歯を支えている骨である、歯槽骨まで吸収(溶か)してしまいます。

②ブラッシングが強い

鏡を見ながら歯磨きをする男性の画像
朝昼晩と一生懸命に歯ブラシで磨くことはとても良いのですが、
ブラッシングするときの強さが強すぎてしまうと、歯肉を傷つけてしまいます。
その結果、歯肉の退縮が起きます。
それと同時に、歯の表面を覆っているエナメル質までもを傷つけてしまい、
歯がしみる(知覚過敏)ようになってしまったりするので、
適度な力でブラッシングすることが重要になってきます。
歯磨きは圧力より、回数が必要になるので、ブラッシング圧を弱め磨く回数を増やしましょう。

③不十分な口腔ケア

お口の中のケア(歯ブラシ等)が出来ていないと、歯と歯の隙間や、
歯と歯肉の間に汚れが残ってしまいます。
歯ブラシで取れる柔らかい汚れはプラーク、歯ブラシで取れない硬くなってしまった汚れは歯石です。
それらは、細菌の塊で歯肉へ悪影響です。
歯石は自分では取れないですし、歯ブラシだけのケアで、口腔内を完璧に磨くのは難しいため、
虫歯がなくても歯医者さんで定期的なクリーニングをすることをお勧めします。

④歯ぎしり・食いしばり

歯軋りする人のイラスト
ギリギリと歯ぎしりをしたり、集中したときなどにグーっと食いしばる癖があると、
歯周組織に過剰な負担が掛かります。
歯が欠けてしまったり、亀裂が入ってしまったりだけでなく、
歯肉にも悪影響で歯肉の退縮を引き起こすことがあります。
歯ぎしり、食いしばりなどは無意識にしている事がほとんどなので、
意識的に治すのが難しいと言われています。
美容鍼など治療が必要になるので、まずは口腔外科などの歯科医にご相談ください。

⑤歯並び・噛み合わせが悪い

歯の矯正のイラスト
歯並びや噛み合わせに問題があると、一部の歯や歯肉にだけ過剰な負担がかかり、
その結果、歯肉に炎症が生じ、少しずつ歯肉が退縮してしまうこともあります。

⑥詰め物や被せ物が合っていない

銀歯のキャラクターのイラスト
虫歯の治療の詰め物や被せ物が高い場合、
噛んだときの力がその歯に集中してしまい、歯や歯肉にダメージを与えることもあります。
また、詰め物・被せ物の辺縁が歯肉に当たっていることでも歯肉の退縮が起こります。

⑦爪を噛む癖がある

爪を噛んでいると、歯肉に大きな負担がかかります。
歯並びに影響する事もあるので、早いうちから辞める事をおすすめします。

⑧もとから骨、歯茎が薄い

もとから歯肉や歯槽骨が薄いがいます。
そういう方は歯肉の退縮が起こりやすい傾向にあります。
ちょっとした刺激でも、歯肉の退縮がおこってしまうので注意しましょう。

⑨加齢・ホルモンバランス

年配の女性と男性の画像
年齢を重ねると、ハリがなくなり顔の皺が増えるようになりますよね。
歯肉も他の組織や器官と同じで、年齢を重ねるごとに退化、萎縮が起こります。
口腔内ケアをしっかり行うことで、加齢による歯肉の退縮の速度を遅らせることが出来ます。
また、ホルモンバランスの乱れでも歯肉の退縮が起こり、妊娠性歯肉炎が有名ですね。
妊娠期はバランスが崩れ、唾液量が低下し歯周病菌が活発になります。
その結果、歯肉に炎症が起こって歯肉の退縮に繋がります。
妊婦の画像

⑩タバコ

タバコの吸い殻の画像
煙に含まれる一酸化炭素やニコチンには、歯肉の血流を悪くし歯周病リスクが上がります。
また、歯肉自体も萎縮することで、歯肉の退縮が進んでしまいます。
喫煙は、歯肉の慢性的な栄養不足や酸素不足を起こします。

歯肉退縮を放っておくとどうなる?

①審美的不良

歯肉の退縮が進むと、徐々に歯根が見えてきてしまいます。
そうすると、タイトルのような「あれ、なんか歯が長くなってきた?」ということになります。
また、エナメル質とは本来、露出している部分にしかありません。
歯肉退縮が起こるとそこにはエナメル質の下の象牙質(ぞうげしつ)があり、
象牙質はもともと少し黄色いため、黄ばんでるような歯になります。

②歯根が見えることによる知覚過敏の誘発

知覚過敏のイメージイラスト
上記でもお伝えしたように、歯はエナメル質といった組織に守られているのですが、
エナメル質が削れていき、その内側にある象牙質が露出することにより
神経に触れたりするので知覚過敏になってしまいます。
冷たい飲み物や、温かい飲み物が沁みたりするのは知覚過敏です。

 ③歯と歯の間、歯と歯肉の間に隙間が出来る

これが原因で、食べ物がよく詰まってしまうことになります。
また、歯と歯肉の間に隙間が出来ると、歯垢(プラーク)が溜まりやすくなってしまい、
歯周病が進行しやすくなる傾向にあります。

 ④虫歯になりやすい

虫歯のイラスト
歯肉の退縮が起こり、見えてしまった象牙質はエナメル質と違って少しザラザラしています。
そのため、汚れが落としづらく、とても虫歯になりやすいです。
また、虫歯の進行も早いのが特徴です。

歯肉退縮を防ぐにはどうしたらいいか?

①お口のケアを正しく行う

毎食後の歯磨きはもちろんですが、歯磨きの内容が正しくなくては無駄になってしまいます。
歯肉退縮の原因であるブラッシング圧もそうですが、歯磨きには正しい方法があります!
歯ブラシで言うと、ブラッシング圧を弱めるであったり、1本1本丁寧に磨く、
またフロスや歯間ブラシを使用して歯磨きをしている人は日本で2割程度らしく、
それも踏まえ日本人は歯周病が多いとも考えられます。

フロスや歯間ブラシは歯と歯の間にしっかりと入り込んでくれて、
隙間の汚れを綺麗にキャッチしてくれます!
それがあるのとないのとでは、歯周病になる確率もぐんと下げてくれます。
※過去のブログ記事では、写真付きで歯磨きの手順を紹介しています。
該当記事はこちら→「矯正と口腔内環境について」

また定期的に歯医者さんへ行き、定期検診を受診しましょう。
歯が痛くないから歯医者に行かないのではなく、
痛くなる前にしっかり予防をしとけば痛みを経験せずに済みます。
必ず3〜6ヶ月のペースで定期検診を受診しましょう!
歯科治療を受ける男性と歯科衛生士の画像

②栄養面を考慮した食事を摂る

野菜料理の写真
歯の健康を守る為には、摂取する物も大切になってきます。
主に積極的に摂ると歯にいい物は主に3つあります。

  • ・牛乳(カルシウム)
  • ・リンゴ
  • ・たまねぎ

と言われています。この3つだけ撮るのではなくバランスの良い食事を常に意識すると、
より健康な歯を手に入れれます。
反対にお菓子や、エナジードリンク、カップラーメンなどの加工食品など、
免疫力をさげるような食べ物は歯周病を促進させるので控えるようにしましょう!

③喫煙者は禁煙する

禁煙のマーク
タバコも歯周病を促進させる1つの原因です。
タバコは歯周病を促進させるだけでなく全体的に免疫力を下げたりするので、
病気や怪我にもつながります。

まとめ

歯肉退縮にならない為には、日頃のケアが大切になってきます。
日々の歯磨きであったり、食事や私生活の見直しが必要です。
歯磨きをしっかりやっている方でも、歯医者さんでプロにクリーニングを定期的にやってる人と
やってない人では口腔内環境が全く違います。
必ずかかりつけ医での定期検診の受診をしましょう!
歯磨きの方法も磨けていなかったりすると、プロから教えてもらえます!
それをマスターすればあなたもピカピカな歯を手に入れて歯周病にならずに健康な歯で過ごせます!

最後に、歯並びについてのご相談やお悩みがございましたら、
当院では無料カウンセリングを行なっておりますので、ぜひご相談くださいませ(^^♪
※無料カウンセリングのご予約はこちらから>>

スタッフのつぶやき

渋谷院、衛生士の佐藤です!
今年はもう厳しい暑さが来てますね!!
私はせっかく去年、乾燥機付洗濯機を買ったのに
フル活用できなくで少し残念です…(笑)
暑い日は、キンキンに冷たいビールですよね(遠い目

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