投稿日:2023.6.15
レントゲン検査の種類
こんにちは!!
放射線技師の遠藤です(‘ω’)
さて今回は、レントゲン検査の種類についてお話します!!
目次
レントゲン検査の種類
①パノラマ(パノラマX線写真)
②セファロ・LA(頭部X線規格写真)
③セファロ・PA
④歯科用CT
当院のレントゲン検査では、1回で4種類撮影します。
①パノラマ
矯正治療を進めるにおいて、重要な資料になります。
パノラマでは、口全体が写り、歯列の状態が良く分かります。
・上下の顎の状態
・歯の根っこの形や本数
・親知らずや過剰な歯の有無
・歯周病や虫歯の有無
・神経の処置がされているか
・被せ物の状態
・過剰歯の存在
など、パノラマ一枚で、たくさんのことが分かります!
そして被ばくが少ないのも特徴的です。
デメリットは、パノラマ1枚では、二次元の情報しか得られないので
奥行や厚さなど、立体的な情報はわかりません・・・。
②③セファロLA・PA
まず正面・側方・斜側面の3種類があります!!
その3つの中で、矯正歯科の分野で最も広く使用されている撮影方法は、側方(LA)です。
渋谷矯正歯科では、側方と正面の2枚を撮影しております。
そしてセファロでは、世界共通の規格写真があるため
平均との比較をすることが出来ます。
比較する方法は、最初に各ポイントに印をつけて、線でつなぎます。
そこから色々な角度を測って、平均値からどれくらいズレているか確認できます。
嚙み合わせのズレや、骨がズレていないかを主にみています。
計測点はたくさんあって、その一部を紹介しますね。
①S(sella turcica、セラ):トルコ鞍の中心点。(脳下垂体の直下の骨の部分で、蝶形骨にあります)これは作図的に求められる点です。
②N(nasion、ナジオン):前頭鼻骨縫合部の最前点。
③A(point A、A点):上顎歯槽基底の前方限界。前鼻棘(ANS)からプロスチオンに至る彎曲の最深点。
④B(pointB、B点):下顎歯槽基底の前方限界。インフラデンターレからPog(ポゴニオン)までの彎曲の最深点。
⑤Po(porion、ポリオン):骨外耳道の上縁の中点。
⑥Or(orbitale,オルビターレ):左右の眼窩骨縁最下点の中点。
⑦Ptm(pterigomaxillary fissure、蝶顎裂):翼口蓋窩の透過像の最下点。
➇Ba(basion、バジオン):大後頭孔の前下縁部、斜台の下端部。
⑨Ar(articulare、アーティキュラーレ):下顎関節突起後縁と外頭蓋底の交点
⑩Cd(Condyle、コンダイル):下顎頭の最上点。
⑪ANS(anterior nasal spine、前鼻棘):前鼻棘の最先端点。
⑫PNS(posterior nasal spine、後鼻棘):後鼻棘の最先端点。(上顎骨ではない点に注意しましょう)
⑬Pog(pogonion、ポゴニオン):フランクフルト平面(FH面)に対する下顎骨オトガイ隆起の最突出点。
⑭Gn(gnathion、グナチオン):顔面平面と下顎下縁平面のなす角の二等分線がオトガイ隆起骨縁と交わる点。
⑮Me(menton、メントン):オトガイの断面像の最下縁点。
⑯Go(gonion、ゴニオン):下顎枝後縁平面と下顎下縁平面のなす角の二等分線が下顎角骨縁と交わる点。
⑰Pr(porosthion、プロスチオン):上顎中切歯間歯槽突起の再前点。
⑱Id(infradentale、インフラデンターレ):下顎中切歯間歯槽突起の再前点。
これらの計測点を取って、顎態分析を行っていきます。
例えば簡単にいうと
どれくらい前歯が出ているかとか、しゃくれているかとか
それを平均値と比べていきます!
たとえば、出っ歯(上顎前突)といっても
いろいろなタイプがあるのです。
まず骨格のタイプとしては、
①上顎骨が出ている
②下顎骨が後ろに下がっている
➂上顎骨も出ているし、下顎骨も下がっている
歯性のタイプとしては、
Ⓐ上顎前歯が外側に傾いている(唇側傾斜)
Ⓑ下顎の前歯が内側に傾いている(舌側傾斜)
Ⓒ上顎前歯は外側、そして下顎前歯は内側に傾いている
つまり、いろいろな組み合わせがあるため、様々な出っ歯が考えられます。
どのタイプの出っ歯なのかがわからないと、最適な治療を行うことはできませんよね。
そのためのセファロです!!
④歯科用CT
まず上記の2つの撮影法は2次元ですが、CTは3次元なので情報量がすごいです。
歯医者さんによってはCTが無いところもあるので、提携院で予約を取り、お金を払ってCTを撮ります。(2万程度かかります)
しかし当院にはCTがあるので、すぐに撮れるしお金も診断料や治療費に含まれているので
2万とかかかりません!!!!!
また被ばく量が1/8~1/50と少ないのが大きな特徴です。
骨の厚みや深さ、距離を0.1㎜単位で正確に計測して、三次元でイメージを把握できます。
パノラマやセファロでは分からなかったことが、CTでは分かります。
そして、歯科用CTと医科用CTとの大きな違いは撮影方法になります!
医科用CTは、患者様が寝て撮影しなければならないのに対して、
歯科用CTでは、どこのメーカーの装置でも座ったまま撮影をします。
また、撮影は10秒ほどで終わります。
そしてそして!広範囲撮影から超高解像度撮影まで選択可能で、
医科用CTの約5倍の情報量を、得ることができるのです(^_-)-☆
被ばくについて
また被ばくが心配だー!!という方は、ぜひこちらのブログを読んでみてください!
>>歯医者さんのレントゲン撮影~
簡単に説明すると、日本では、日常生活で自然放射線により年間約2.1mSvの被ばくがあるといわれています。
世界平均は約2.4mSvです。
また、日本とアメリカ(ニューヨーク)間では、宇宙線により、往復飛行で約0.2 mSvの放射線を受けるといわれています。
当院の最新デジタルレントゲン設備における1回あたり放射線量は、パノラマ撮影では、0.03mSv、歯科用CTでは、0.1mSvになります。
胸部レントゲンでは、0.06mSv、PET検査では2-20mSv程度、医科用CTでは5-30mSvといわれているので、
被ばく量はとても少ないと言えます(*’▽’)
まとめ
いかかでしょうか!!
よく分からずにレントゲンを撮ってた方もいらっしゃるとおもいます。
全ての写真を使用して、しっかりと診断に役立てていきます(‘ω’)ノ
分からないことや、聞きたいことがあれば何でも聞いてください(‘ω’)
ぜひ渋谷矯正歯科でおまちしております!!
渋谷矯正歯科って、どんな歯医者さん?
渋谷矯正歯科では、裏側矯正を専門に、ハーフリンガル・
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ここまでブログを読んでいただき、ありがとうございました(^_