投稿日:2023.1.29
プラークコントロールとは?
みなさんこんにちは!!!
渋谷にございます矯正歯科、「渋谷矯正歯科」です!
いつも当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは「プラークコントロール」です。
最近では特に虫歯や歯周病の予防が重視されており、プラークコントロールという言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。
プラークコントロールとは実際にどのようなことなのか、プラークコントロールのコツなども詳しくお伝えします。
矯正関連の内容ではありませんが、プラークコントロールは虫歯や歯周病の予防に関連するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
プラークって一体なに?
プラークは歯に付着したネバネバとした白や黄色の付着物で、歯垢とも呼ばれております。
プラークの正体は細菌が増殖して形成した細菌の塊です。
プラーク1㎎に1億個以上の細菌が含まれていると言われており、顕微鏡で拡大して見ると生きた細菌を確認することができます。
プラークの中の細菌には虫歯菌(ミュータンス菌、ラクトバチラス菌など)や歯周病の原因になる菌が含まれています。
プラークが長時間歯に付着していると、少しずつ強固になり、
歯磨きだけでは落とすことが難しいバイオフィルムや歯石を形成していきます。
表面がザラザラした歯石の上には、さらにプラークが付着しやすくなります。
お口の中にプラークが増えていくことで虫歯や歯周病の進行を招く原因となります。
プラークと歯石の関係
プラークが長時間歯の表面に付いていると、唾液に含まれるカルシウムやリン酸の働きで、
プラークを石灰化して石のように硬くします。
石灰化して硬くなったプラークのことを「歯石」と呼びます。
歯石が沈着すると、歯磨きでは容易に落とせないため、歯科医院で機械や器具による除去が必要になります。
また、歯石にはプラークが付着しやすいため、歯石になる前に、プラークを除去することが重要です。
「プラークコントロール」ってどういう意味があるの?
プラークコントロールとは、プラークの付着を予防し、プラークを除去するお口のケアです。
プラークはネバネバとした粘着性があり、適当な歯磨きやうがいだけではしっかり取り除くことができません。
プラークコントロールは、ただ歯磨きで食べかすなどの汚れを落とすことを指すのではなく、
お口の中のプラークを除去する目的の口腔ケアになります。
虫歯や歯周病の原因はプラークなので、プラークの付着を予防することができれば虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
プラークコントロールの予防効果
- ・歯周病予防
- ・虫歯予防
- ・歯石予防
- ・口臭予防
毎日のブラッシングに、適度に時間をかけてプラークコントロールを習慣化することで、
トラブルを予防しお口の中を健康に維持することができます。
プラークコントロールは方法がある?
プラークコントロールは基本的にセルフケアがメインになりますが、歯科医院で歯や、歯ぐきの検査を行い、
プラークが付着しやすい場所を教えてもらうことや、プラークの付着を赤く染め出して目で確認することもできます。
今、自分の口の中にプラークがどのくらいの量が付いているのかや、
どこに付着しやすいのかを確認できると、よりプラークコントロールが効率的になります。
また、プラークが残りやすい場所に合わせて、プラーク除去の効果を十分に発揮できる口腔ケア製品を選び、
セルフケアに使用することも大切です。
歯科医院では、区分した歯面のプラークスコアを数値化して、
具体的にプラークが蓄積されやすい場所のお手入れ方法などの専門的なプラークコントロールのサポートを受けることができます。
一般的には、プラークスコア20%以下が虫歯や歯周病の予防になる理想的な数値の基準になります。
効果的なプラークコントロールと歯磨きのコツ
プラークは粘着性があるので、歯ブラシの毛先を物理的に当てて除去します。
歯ブラシの毛先を1〜2歯ずつ当てて小刻みに動かし、同じ所を数十回以上磨いて除去します。
歯の根本はプラークが残りやすい場所ですが、歯ブラシを強く当てすぎると傷ができることもあるので、
歯ブラシが広がらない程度の優しい力で磨くようにしましょう。
また、過去のブログ記事では、矯正中の歯磨きの方法も紹介しています。
こちらもあわせてご参考くださいませ★
→「矯正と口腔内環境について」
歯磨きしにくい場所のプラークコントロール
歯ブラシが届きにくく、プラークが残りやすい場所は「歯と歯ぐきの境目」「歯と歯の間」「奥歯の溝」「歯の裏側」などです。
この場所は、入念に時間をかけて歯磨きをした後でも、プラークが残っていることが多くあります。
歯磨きの後にフロス(糸ようじ)をすると、糸にプラークがついてきて、ちょっと臭いというのはよくあることです。
タフトブラシやフロス、歯間ブラシを使うと効果的なプラークコントロールができます。
仕上げにはマウスウォッシュなどがよく使用されています。
患者様に合った効果的なプラークコントロールを行うためには、使用するアイテム選びも重要です。
プラークが残りやすいリスク要因
歯磨きが行き届きにくい場所は歯の裏や歯と歯の間ですが、
プラークコントロールがしにくい環境的なリスク要因もあります。
- ・歯石の沈着
- ・歯の着色やヤニ
- ・不適合な修復物や補綴物
- ・歯列不正
- ・歯の形態異常
- ・口呼吸
- ・歯周病の腫れや歯肉の退縮
- ・虫歯
- ・口腔前庭の異常 ※口腔前庭とは頬と唇の内側の部分のことです。
- ・食片圧入
上記のような要因がお口の中にあると、プラークコントロールを妨げてしまいます。
特に虫歯や歯周病は悪化する前に治療しておいた方が良いでしょう。
使用する場所別の口腔ケア製品
- 歯ブラシ:口腔内全体
- タフトブラシ:歯の裏側、奥歯の後ろ、歯と歯ぐきの境目
- 歯間ブラシ:隙間の大きい歯間
- フロス(糸ようじ):隙間が狭い歯間
- 歯磨き粉・マウスウォッシュ:フッ素などの仕上げ
歯ブラシの大きさは小さいものが狭いところや奥まで届きやすいです。
また、歯ぐきに炎症がある場合は硬めよりも柔らかめの歯ブラシが良いでしょう。
歯磨き粉や、マウスウォッシュもアイテムとして上げておりますが、あくまで仕上げに使うものです。
プラークコントロールの観点からは歯磨き粉やうがいだけではプラークを落とすことができません。
しっかり歯ブラシやフロス、タフトブラシでプラークを除去した上での使用が効果的です。
当院にも全商品を含む数種類の口腔ケア製品を揃えております。
診療でもプラークコントロールの指導を行なっていますので、ご紹介する機会があると思います。
ご質問等ございましたらお気軽にスタッフにお尋ねください。
まとめ
プラークコントロールはご自身でのセルフケアを日常で定着させ、継続して習慣的に行うことが重要です。
また、歯科医院でお口の中をチェックしたり、
定期的に歯石の除去などのクリーニングを受けることもプラークコントロールの一環です。
歯磨きの仕方がわからない方や、プラークスコアを確認をしたい方は、ぜひ一度チェックしにご来院ください。
矯正治療中の方も、虫歯や歯周病の予防は重要です。
お困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
これから歯科矯正治療を考えている方も、プラークコントロールを早めに習慣化させるようにしましょう。
プラークコントロールをしやすくするための歯石や歯の着色のクリーニング(別途費用有り)等もお気軽にご相談ください。
最後に、渋谷矯正歯科では無料カウンセリングを実施しています。
歯並びについてお悩みの方・矯正治療をご検討中の方はぜひご利用ください★
>>無料カウンセリングのweb予約はこちらから☆
最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回のブログもご覧ください。
矯正治療の症例紹介
お話が少し変わりますが、最近担当の患者様の矯正治療が終わりに向かっております!
裏側矯正で痛みがあったりお掃除がし辛かったと思いますが、一緒に矯正治療を頑張ってくれました☺️
歯科矯正前と矯正後の比較写真を是非ご覧ください!!
矯正症例(主訴:上の歯が出ている)
前歯が綺麗に下がりました。
少し時間はかかってしまいましたが、残りもう少し一緒に頑張りましょう!!!
スタッフのつぶやき
歯科衛生士、根本です。
いつも当院ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
酷寒とはいえ、今年はいつも以上に寒いですね。。。
お変わりなく元気にお過ごしでしょうか。
お身体に気をつけてお過ごしくださいませ!