menu
close

ブログ

投稿日:2023.1.8

あなたの舌の位置は正しいですか?

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
渋谷駅から徒歩3分の矯正専門医院「渋谷矯正歯科」です!
みなさんは正しい舌の位置を確認したことはあるでしょうか?
普段あまり意識しないかもしれないですが、舌が誤った位置にあると、
歯並びや噛み合わせを悪くしたり、体の健康を害したりすることがあります。
今回は「舌の位置」に着目して詳しくお伝えするので、ぜひご自身でもチェックしてみてください。

舌の位置を確かめてみよう

あなたの舌はいまどこにありますか?

  • 1. 口を閉じた時に舌が落ちている
  • 2. 舌の先が前歯を押している
  • 3. 上下の前歯の裏側に舌がある

上記の項目は、1〜3全てが間違った位置です。
1つでも当てはまった方は注意が必要です。

通常、唾や飲み物を飲み込む時には舌を上顎に押し上げて飲み込みます。
1が当てはまる場合は舌の筋肉が低下しています。
また、2、3が当てはまる場合は、舌圧が前歯に加わりすぎている可能性が高いです。
歯並びの乱れは、舌の位置によることがあるかもしれません。

理想的な舌の位置

上顎の裏(スポット)のイラスト

理想的な舌の位置は上顎の前歯の裏側にある状態です。
本来、口を閉じて安静にしている時に、上顎に舌が上がっていなければいけません。
また、上の前歯の裏側にある少し膨らんだ部分(スポット)に舌の先が当たる位置が理想的です。(スポットポジション)

正しい舌の位置

  • ・口を閉じた時に舌が上顎に上がっている
  • ・舌は前歯に当たっていない
  • ・スポットポジションに舌の先が当たっている

舌癖の種類と悪影響について

舌の位置が間違っていると、歯並びや口元の筋肉のバランスに悪影響を及ぼし、様々な弊害が起こります。
毎日、飲み込む時や食事で舌を動かす回数は何千回もあります。
舌を動かす度に、徐々に力が加わって顎や歯を動かしてしまいます。

①舌突出癖

舌突出癖は、舌を前方に突き出してしまう癖のことです。
飲み物を飲み込む時に、舌が出てきてしまうため、徐々に出っ歯や開咬などの前歯の歯列不正を引き起こします。
歯列が乱れると、一部の場所だけ極端に咬合力がかかるなどの噛み合わせの咬合機能にも異常が出ます。
噛み合わせの悪さは、顎関節症や、歯の咬耗や破折にも繋がります。

舌突出癖の悪影響

1. 歯列不正
2. 口呼吸になる
3. 滑舌悪がくなる

②低位舌

本来、舌は上顎に上がっていますが、逆に下がっている状態は「低位舌」です。
低位舌は舌が動かしにくく、筋力が低下しているため、顎の下のたるみや、
「サ行」「タ行」「ラ行」の音が、舌足らずな喋り方になってしまう発音障害、嚥下機能が低下する原因にも繋がります。
また、低位舌は、気道を狭くしてしまうことで、口呼吸になりやすく、寝ている時にいびきをかくことがあります。
酷い場合には、夜間の寝ている時に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を起こすこともあるため注意が必要です。

低位舌の悪影響

1. 口呼吸になる
2. いびき
3. アデノイド肥大、扁桃腺肥大
4. 睡眠時無呼吸症候群
5. 滑舌が悪くなる(発音障害)
6. 歯列不正
7. 舌の筋力が低下する
8. 顎のたるみ
9. 姿勢が悪くなる
10. 嚥下しにくい(嚥下障害)

舌癖の原因とは?

舌癖の原因は、舌小帯が短いことや幼少期の指しゃぶり、乳歯の早期喪失などが影響してると言われます。
舌癖がある事で様々な歯列不正が起こりやすくなります。

1. 指しゃぶり

指しゃぶりは指で前歯を押してしまうため、開咬を起こしやすくなります。
開咬は知らず知らずに舌が出やすくなってしまいます。

2. 口呼吸

本来は鼻呼吸が理想的な呼吸です。
口呼吸は低位舌で気道が狭い事や、鼻炎、鼻詰まりによって起こります。
口がぽかんと開いてしまいます。
口や舌の筋肉が弱くなり舌がだらんと下に落ちてしまいます。

3. 舌小帯が短い

舌小帯は、舌の根元にある筋のことです。
この筋が短いと、舌の動きが制限されてしまいます。
舌小帯が短いことから、舌癖が起こりやすくなります。
極端に舌が短く、舌先を出した時に舌の先がハート型になるような場合は、手術が必要なこともあります。

4. 乳歯早期喪失

虫歯や、怪我で乳歯が早い段階で脱落してしまった場合、
永久歯が萌出するまでの歯がない期間が長くなることで、欠損した隙間に舌が自然と入り込んでしまいます。

舌癖が影響する歯列不正

①上下顎前歯部唇側傾斜・上顎前突(出っ歯)

出っ歯の女性のイラスト

舌が前歯を押してしまうと歯の頭の方が唇側に押されて傾斜するため、出っ歯になってしまいます。
歯が唇側に傾いていることから、口が閉じにくくなり、口呼吸になる傾向があります。

②開咬(オープンバイト)

オープンバイト,開咬

噛み合わせた時に奥歯は咬めるけど前歯が咬めず、前歯に隙間が空いてる状態を開咬(オープンバイト)と呼びます。
開咬は舌突出癖が引き起こす典型的な歯列不正です。
他にも指しゃぶりやおしゃぶり、哺乳瓶を長期使用など続けているお子さんも開咬になりやすい傾向があり、
開咬から舌突出癖に繋がることもあります。
※開咬について過去にまとめた記事はこちら→「開咬の方必見!!」

③空隙歯列(すきっ歯)

すきっ歯のイラスト

空隙歯列は、舌が前歯を押すことで、歯と歯の間が開いて隙間ができてしまう状態です。
歯に隙間が開いているため見た目を気にする方が多いです。

④下顎前突(受け口)

舌が下顎や下顎の前歯を押してしまうことから、下顎前突(受け口)になってしまうことがあります。

舌癖は矯正治療にも影響がある?

舌癖は矯正治療中の歯並びにも悪影響を及ぼすことがあります。
舌の力は強いので、矯正の力が舌に負けて、歯の動きが悪くなり、矯正治療が進まないという事があります。
矯正治療中は歯が動きやすいため、歯列を悪化させてしまう可能性もあります。
また、矯正後の歯並びを定着させる保定を妨げてしまい、歯並びが安定せず、後戻りの原因になる事があります。
矯正治療を妨げてしまう場合は、矯正治療と同時に「口腔筋機能療法(MFT)」舌のトレーニングもお勧めしています。

舌癖の改善方法

①意識する

舌の正しい位置を意識することは、簡単にいつでも取り組むことができるのでお勧めです。
飲み込む時に毎回舌の位置を意識することで、舌癖を減らす事ができます。

②口腔筋機能療法(MFT)

舌や口周りの筋力が落ちている場合、筋力を回復させるトレーニングや正しい舌の位置にするトレーニングをします。
口腔筋機能療法(MFT)は、舌や口元の筋肉の動きを修正して、
頬、唇の筋肉のバランスを正常な状態に改善させる治療法です。
口腔筋機能療法(MFT)は、歯科医院で受ける事ができます。

まとめ

今回は、「舌の位置」についてお話ししました。舌の位置が間違っていると、
将来的に歯並びを大きく変えてしまうことがあります。
また、姿勢が悪くなったり、呼吸がしづらくなったりするなどの、全身にも悪影響を及ぼしてしまうことに繋がります。
矯正治療で歯並びがきれいになった後も、後戻りしてしまう原因になるため、
正しい舌の位置を意識することはとても重要です。
「舌癖があるかも」と思った時や、歯科医院で指摘された時には舌の位置を改善させるようにしましょう。
当院では、舌のトレーニング方法についてもお話しできます。
お困りのことがありましたら、カウンセリング時や治療時にお気軽にご相談ください。
最後に、歯列矯正についてのお悩みは、コチラの無料カウンセリングからご相談いただけます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

スタッフのつぶやき

あけましておめでとうございます。
渋谷矯正歯科歯科衛生士の陳です!
年末年始はみなさんゆっくり休めましたでしょうか?
私は年末年始愛犬と、とーってもゆっくり過ごせました。
1週間ちょっとお休みを頂いたのですが
あと2週間くらいは休みたい気持ちです。わら。

今月のこむ(愛犬紹介)

今月のこむはすんごく眠そうなお顔です♡
このあと3分後くらいにはぐーすかいびきかいて寝てました笑
最後までご覧いただきありがとうございました。
今年もどうぞ渋谷矯正歯科をよろしくお願いいたします。

スタッフの愛犬、黒いフレンチブルドッグの写真

« »