投稿日:2022.9.11
○○年後もおいしく食べる-8020運動
こんにちは!渋谷矯正歯科です( ◠‿◠ )
ところで皆様は、「8020運動」をご存知でしょうか?
本日は、「8020運動」についてご紹介していきたいと思います!
目次
「8020運動」とは?
“8020”は“ハチ・マル・二イ・マル”と読み、
「8020運動」とは、“80歳になっても20本以上自分の歯を保っていきましょう”という運動です。
平成元年、厚生省(現・厚生労働省)と 日本歯科医師会が提唱し、
自治体、各種団体、企業、そして広く国民に呼びかけてきました。
なんで、8020という数字なのか?
ヒトの歯の本数は、 智歯(親知らず)を除くと全部で28本あります。
智歯(親知らず)を除く28本の歯のうち、少なくとも20本以上自分の歯があれば、
ほとんどの食物を噛みくだくことができ、おいしく食べられるからです。
つまり、 “高齢になっても20本以上自分の歯を保ちましょう” というのが、その主旨です。
「8020運動」の重要性とは?
自分の歯で噛むことは生命の根源の力、生きる力です。
サバンナやアフリカなどで生きている野生の動物たちも「歯がなくなる」というのは、
「食べることが出来ない」。つまり、簡単に言えば「死」に直結します。
私たち人間は、医療の進歩によって歯がなくなっても「死」に至ることはあり得ませんが、
代わりになるもの(銀歯、セラミック、入れ歯、インプラントなど)を入れています。
銀歯
保険適用で安い値段で治療する事ができます。ただ見た目が悪いので選ばない方もいます。
また劣化していくと、歯茎の方に金属のイオンが溶け出すので銀歯付近の歯茎が黒くなったりします。
実は金属のイオンが体内のたんぱく質と結合することによって、アレルギー反応を起こします。
そこから口の中ではなく、皮膚などにアトピーが発症するなど、体にアレルギー反応が出てきます。
口の中でないので、銀歯が問題と思わない人もいますが、意外に体にも影響を及ぼすのです。
セラミック
今までは強度の高い銀歯が選ばれてきましたが、今のセラミックは強度も高く、
見た目もいいので選択される方が多いです。
ただやっぱり費用は高いです。
前歯なのか奥歯なのか部分的なのかによって費用は変わってきますが、
だいたいは5万円以上するのが当たり前だと思っていてください。
また強度が高くなってきたとはお伝えしましたが、銀歯のはまだ劣る強度ではあります。
ですので、よく食いしばりや歯ぎしりする方は、高価なセラミックに変えてもまた修復しないといけなかったりして、
費用がかさんでしまうので、おすすめはできません。
しっかりと歯科医師と相談しましょう!
入れ歯
入れ歯も部分や全体などのもありますが、粘膜を覆うような形をしているので、
その範囲が大きければ大きいほど味覚が鈍ります。
また入れ歯のお手入れもしっかりしていないと、口臭の原因になり、歯周病などの原因にも繋がります。
洗浄剤や歯ブラシで磨いてあげるなどの取り扱いも重要になってきます。
インプラント
インプラントは人工的な部品などを入れていきます。正直言うと費用も他に比べるととても高いです。
更に人工の物にはなるので、手入れがかなり重要になります。
自然の歯に比べると固い組織のエナメル質に守られているわけでもないので、細菌が入りやすくなります。
そのため、歯磨きがかなり重要になり、メンテナンスでクリニックに通わないといけないのも一つのデメリットではあります。
ただ長生きするだけでなく、健康で満足度の高い人生を送っていただくためには、
「自分の歯で食べ物を食べること」食事が美味しいと感じることは生きてい行くうえでとても重要です。
ですから、80歳で20本以上の歯を保つ必要があるのです。
また、咀嚼力や、誤嚥、糖尿病など全身の健康にも大きな影響があると言われています。
他にも、食事面だけでなく、歯が健康な方は元気な人が多いと言われています。
理由としては、歯がなくなることによって発音などがしにくくなり、
積極的に人と会話をしたくなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。
歯並びを気にしてうまく笑えなかったりするのも一つの理由で、人との関わりから距離ができてしまう方も多いのです。
そういった面も考えると歯だけだと思いますが、人生を楽しむために、お食事も人との関わりもとても重要なことなので、
それが奪われてしまうと考えると歯の健康の重要性に気付いていただけるのではないでしょうか?
8020運動の歴史
実は8020運動は遡ること1981年から動き始めていた事になります。
2000年に向けてWHO・FDIが「歯科保健目標」を提唱しました。
そこから1987年には神奈川県厚木市で開催された地域歯科保健研究会で
80歳まで喪失歯を10本までとする「8020」を提唱しました。
本格的に8020運動に展開があったのは、1989年(平成元年)です。
厚生省の成人歯科保健対策検討会の中間報告で、歯科保健目標の一つになりました。
そう考えるとまだ歴史が浅い気がしますよね…。
ただ実際に8020運動が始まって30年も経っていませんが、厚生労働省「歯科疾患実態調査」によると、
75歳~84歳の方のデーターを見ると、8020達成が1993年では10,6%に対して、
2016年では51.2%という数字が発表されています。5倍ほど変わってきているのが分かりますよね!
では、80歳まで20本の歯を残すのには具体的にどうすればよいのかご説明していきます。
8020達成するにはどうすればいい?
今は医療も発達していき、インプラントなどの歯を失ってもどうにかなる問題ではあります。
ただメンテナンスが大変、ご自身の歯でお食事を楽しめないとなると、
やっぱり一番は自分自身の歯を守り抜くことです。
そのために何が必要なのか?説明していきます!
毎日の口腔内ケア
いわゆる歯磨きが肝心になってきます。歯磨きの方法一つ変えるだけで、歯を守ることができます。
歯を失う一つの原因は「歯周病」。実は日本人の2人に1人は発症していると言われているほど多いのです。
その原因としてはやはり毎日の口腔内ケアが不十分だからです。
歯ブラシで歯磨きをしている方は多くいらっしゃると思いますが、フロスや歯間ブラシを使用している方はどうでしょうか?
実は全体の40%にも満たない36.7%です。
歯間ブラシやフロスを歯ブラシと一緒に使用することによって歯垢除去率が2割ますのです。
逆に言うとしないと2割の歯垢が残るということです。
ですので、使用されていない方は、毎食後とは言わないので、1日1回はフロスを通してあげましょう!
※過去のブログ記事では、写真付きで矯正中の歯磨き方法を紹介しています。
該当記事はこちら→「矯正と口腔内環境について」
食いしばり、歯ぎしり
現代人はストレス社会を生きていることもあり、食いしばりや歯ぎしりする人が多く見受けられます。
歯にとってはとても大きな負担となります。
無意識にしていることもあり、自力でなおすのはとても難しいこともあるので、
口腔外科などに一度ご相談してみるのも一つの手段です。
歯医者に行く
歯医者の定期健診は皆さま受診していますか?
歯が痛くなって歯医者に行くのでは正直遅いです。
虫歯にならないための定期健診ですので、毎日どれだけ綺麗に歯磨きをしている方でも、汚れは残っているものです。
ですので、歯科医師や衛生士にしっかりとクリーニングしてもらい、虫歯のにならない口腔内環境にしましょう!
嚙み合わせに問題がないか?
噛み合わせが悪いと歯磨きもやりにくい場合もありますし、まずは歯への負担がかなり大きくなります。
歯は一本一本役割があるので、一本でも噛み合わせが悪い歯があると、その負担を他の歯が負担することになります。
歯を守るために歯科矯正を考えられる方とても多くいらっしゃいます。
見た目の問題で歯科矯正をご検討される方もいらっしゃいますが、歯の健康にも繋がるのです。
歯科矯正は早ければ早いほど歯の動きも速いので、気になる方は早めに治療開始するのをおすすめします。
※歯列矯正のお悩みは無料カウンセリングにてご相談ください!
→webからのカウンセリング予約はこちらから☆
最後に
今回は8020運動を中心にお話してきました。
歯の健康は生きる上でとても重要で、生活に切るに切れないものです。
歯を失うと二度と戻っては来ないので、失うまで放置をしないのが重要です。
ご自身のケアや受診することによって、事前に防ぐことができます。
これからでもまだ間に合うので、是非今日からできることを見つけて、一緒に8020の達成を目指しましょう!
スタッフのつぶやき
渋谷矯正歯科の歯科衛生士 佐藤です!
9月に入ってもなかなかに暑い日が続いていますが、
皆様、体調など崩されていませんでしょうか?
わたくし佐藤は、年中やる気が出ません(笑)
最近、ハムスター(ジャンガリアン)を飼おうかと本気で悩んでいて
名前は「サバ」もしくは「アジ」にしたいなぁと思っています!!
「サバ」か、「アジ」か迷うなぁ~~。