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矯正コラム

セラミック矯正と歯列矯正の違いとは

皆様が「歯並びをキレイにしたい」と思った時に、多くの方がまず思い浮かべるのは、歯に装置をつける「歯列矯正」ではないでしょうか。同じ『矯正』という言葉がつく治療に「セラミック矯正」というものがあります。恐らく歯列矯正について調べたりしている中で、目にしたことのある方もいらっしゃるでしょう。

今回のコラムでは、セラミック矯正のメリット・デメリットや、歯列矯正との違いについて解説していきます。矯正治療にご興味のある方は、ぜひご覧ください。

セラミック矯正とは?

歯を削った部分にセラミック製の被せ物をすることで、歯並びや歯の色の改善を図る方法です。見た目のキレイな印象が強く、どのような治療法なのか十分に理解しないまま治療を受け、後から後悔してしまう方もいるため注意が必要です。
次の項では、歯列矯正との違いについてご説明していきます。

歯列矯正とセラミック治療の違い

歯列矯正は18世紀にその基礎が築かれ、世界中で行われている治療です。
私たちの身体には、古い骨はなくなり、新しい骨ができるという仕組みがあります。歯列矯正はこのメカニズムを利用し、歯科矯正専門医が行う治療です。
基本的に歯を削ることはなく、ワイヤー・ブラケット装置マウスピース型装置などを使って歯を移動させ、歯並びや噛み合わせを整えていきます。

※矯正治療の仕組みについて詳しくお知りになりたい方は、こちら(歯がうごく仕組み)もご覧ください。

一方、セラミック矯正では歯自体を動かすことはできず、根本的な治療とはいえません。ご自分の歯の場所はそのままに、歯を削って歯並びがキレイに見えるような形で被せ物を作っていきます。それを装着することで、見た目を整えていくという方法です。

どちらも治療にもメリット・デメリットがありますので、治療を検討される際は歯科医師からの説明を十分に受け、納得した上で進めていくことが重要になります。

セラミック矯正にはどのようなメリットがある?

セラミック矯正のメリットは、以下のようなものです。

自然で美しい見た目

セラミックは陶材ともいわれており、透明感があって天然の歯に近いという質感を持っています。そのため、人工の歯を入れているという印象がなく、自然な仕上がりになる点が大きな特徴です。また変色をしないため、作製した時の白さを長期間保つこともできます。
とはいえ、一度入れたらそのままずっと使えるわけではありません。長く使うためには、毎日の丁寧なセルフケアと、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせないからです。

金属と比べると割れてしまうリスクがありますが、現在は強度を高めた素材も選択できるようになってきています。しかし歯ぎしりや食いしばりのある方は、欠けたり割れたりする可能性が高いため「ナイトガード」を着用してできるだけ破損しないようにすると良いでしょう。

金属アレルギーを引き起こす可能性が低い

金属を使わずに治療をすることができるため、金属アレルギーをお持ちの方でも心配いりません。ただしセラミックの種類によっては、一部に金属を使用したり、被せ物を被せる土台の部分に金属を使うこともあるので注意しましょう。
金属アレルギーをお持ちの方や、金属を使わない「メタルフリー治療」をご希望の方は、治療を始める前にあらかじめ歯科医師に相談してください。
治療が進んでしまうと、タイミングによっては途中で変更することが難しいケースもあるからです。

また、金属アレルギーへの配慮がいらないからといって金属製の土台を入れた場合は、セラミックの性質上、金属色が透けて見えてしまうリスクもあります。この点に関しても事前に確認しておくようにしましょう。

歯列矯正と比べて治療期間が短い

歯列矯正では、平均して2年前後の期間が必要です。その後に行う歯を動かした場所に安定させる「保定期間(ほていきかん)」を合わせると、さらに2年ほど、合計して4年ほどの期間がかかります。

しかしセラミック矯正の場合は、通常数回ほどの通院で治療が終了します。
「多忙で通院することが難しい」「結婚式などの予定に間に合うように歯並びをキレイにしたい」などのご希望がある方には、適している方法だといえるかもしれません。

セラミック矯正をするデメリットは?

考えられるデメリットは、次のようなものです。

健康な歯を大きく削ることになる

被せ物をするためには、被せ物ができるように歯を大きく削らなければなりません。これは、虫歯や治療をしていない健康な歯でも同様です。
歯を一度削ってしまうと、元に戻すことは不可能な上に、天然の歯よりも虫歯になるリスクが高いとされています。虫歯治療で「できるだけ削らない方がいい」と言われているのは、このような理由からです。
また患者様の歯並びや噛み合わせの状態によっては、やむを得ず歯の神経を取ったり、歯を抜かなければならないケースも考えられます。神経のない歯は、神経のある歯と比べて割れたり欠けたりしやすいため、歯の寿命を短くする要因にもなり得ます。

歯並びを根本的に解決することはできない

歯の位置を動かすことはできないため、噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。本来、歯の根の部分と頭の部分は直線上にあるものですが、歯並びを整えようとして被せ物をする際に、この2つの軸がズレてしまうことも多いからです。
噛み合わせが悪いと上手く物を噛めないばかりか、歯に負担もかかるため、使っているうちに歯や歯の根の部分が折れてしまうこともあります。
セラミック矯正を行う際は、このような機能的な面や後々のトラブルに関しても理解しておくことが大切です。見た目のキレイさだけを重視して治療を受け、後から後悔してしまうことのないように十分に気をつけましょう。
もし治療を希望される場合は、メリットだけではなくデメリットについてもきちんと説明してくれる医院を選ばれると良いと思います。

永久に持つわけではないため再治療が必要になる

セラミックの被せ物は、残念ながら永久に持つわけではありません。歯周病や加齢などにより歯ぐきが下がってくると、被せ物の境目が露出して見た目が気になる方もいらっしゃいます。
また使用している中で欠ける・割れるなどのトラブルが生じたり、虫歯や根の先の炎症などが原因で再治療が必要になることも。

セルフケアや歯科医院でのメンテナンスを受けているかどうかによっても異なりますが、一般的に寿命は約10年とされています。
もし再治療を行うことになった場合は、被せ物を外してさらに歯を削ることになります。治療の繰り返しにより歯の寿命を縮めてしまう可能性も高くなり、状況によっては抜歯となることもあるでしょう。

長期的に考えると費用の負担が大きくなる可能性がある

歯列矯正の費用は、決して安いとはいえません。ご興味があっても、費用面の問題で諦めてしまう方も少なくないのが現状です。
とはいえ、セラミック矯正をして「その後、何度も再治療をする可能性がある」と考えるとどうでしょうか。セラミックの被せ物は、健康保険適応外のため自由診療となります。複数本同時に被せることも珍しくなく、長い目で見ると矯正治療よりも費用が高くなる可能性もあるのです。

セラミック矯正をする前に確認しておきたい3つのポイント

セラミック矯正をする前には、次のような点についても確認しておきましょう。

①歯の寿命や健康に影響があることを理解しておく

セラミック製の歯を被せるためには、健康な歯を削る必要があります。歯を削る量が多い場合は、歯の寿命や噛み合わせ、身体の健康にまで影響を与えてしまうこともあります。

②費用についてしっかり確認しておく

被せ物の費用は、被せる歯の本数分ですが、土台などを立てる必要がある場合はその費用も必要になります。また自由診療となるため、被せる本数によっては矯正治療よりも費用がかかる可能性もあるでしょう。

③歯科医院選びは慎重に行う

セラミック治療は、歯科医師の技術や経験が必要な治療です。治療についての丁寧な説明や、利点だけではなく欠点も伝えてくれるかなどもチェックしておきましょう。
また、治療後のメンテナンスについてや実績、質問した時の対応なども安心して通える医院かどうか判断する際に役立ちます。
もし納得のいかない場合は、セカンド・オピニオンとして他の歯科医院でも相談してみることをおすすめします。

セラミック矯正にはない歯列矯正のメリット・デメリット

この項では、セラミック矯正と比較した時の歯列矯正のメリット・デメリットについてあげていきます。どちらの方法が良いのか悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

:歯列矯正のメリット

・幅広い歯並びに対応可能
・歯を削らずに治療できる
・虫歯や歯周病、顎関節症のリスク低下に繋がる
・噛み合わせが整い、しっかり噛めるようになる
・滑舌や発音が良くなる
・頭痛や肩こりなどが解消される可能性がある

歯列矯正のデメリット

・治療期間が長い
・費用がかかる
・一時的に痛みや違和感が生じる
・治療中は虫歯・歯周病のリスクが高まる
・矯正装置によっては見た目が気になりやすい

歯列矯正は、歯をほぼ削ることなく様々な歯並びを改善することが期待できる治療方法です。根本的に歯並びや噛み合わせを整えると「噛む・話す」という機能の回復はもちろん、歯や身体の健康維持にも役立ちます。
治療期間や費用面でのデメリットなどもありますが、できるだけ歯にダメージを与えることなくキレイな口元を手に入れたい方には適しているといえるでしょう。

歯並びを改善したい方は渋谷矯正歯科までご相談ください

今回は、セラミック矯正や歯列矯正との違いなどについてご説明しました。
短期間で歯並びをキレイにしたい方にとって、セラミック矯正は魅力的に思えるかもしれません。しかし、見た目を優先して噛み合わせを軽視しているケースも見受けられます。
悪い噛み合わせは、後々顎関節症や頭痛、顔の歪みなどのトラブルを引き起こす可能性があるため注意しておきたいところです。
歯並びが気になっている方は、ぜひ一度矯正治療も検討してみてください。

当院では、歯並びのお悩みがある方を対象に随時カウンセリングを実施しております。
目立ちにくく見た目に配慮した矯正装置などもご用意しておりますので、歯列矯正について詳しく知りたい方は、どうぞ気軽にご相談ください。

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