投稿日:2023.1.15
矯正治療の最終微調整(ディテーリング)はどんな治療?
こんにちは!渋谷区にある矯正専門歯科医院「渋谷矯正歯科」です( ◠‿◠ )
矯正治療の最終工程で「最終微調整(ディテーリング)」を行います。
今回は、矯正治療の最終工程の目的や、どのような治療内容なのか、
使用するマウスピースなど「最終微調整(ディテーリング)」に着目して詳しく解説します。
目次
「最終微調整(ディテーリング)」とは?
「最終微調整(ディテーリング)」は「フィニッシング」とも呼ばれます。
矯正治療で、歯列矯正のレベリングやトルクコントロール、スペースクローズなどの歯の大きな移動の工程が終わると、
矯正装置やワイヤーを取り外して、精密な移動や、かみ合わせの最終的な仕上げの微調整に入ります。
矯正後の後戻りや、噛み合わせの安定に関与するので、将来的な不具合を起こさないためにも、重要な工程といえます。
ディテーリングで使用するマウスピースの種類と役割
当院では2種類のマウスピースを使用します。
①仕上げ用マウスピース(ディテーナー)
矯正器具を外してすぐの口腔内に使用します。細かな仕上げの調整を行い、
最終的な美しい歯列、機能的な噛み合わせの修正をして、仕上げをしていきます。
②最終マウスピース(保定用マウスピース)
整った歯列を定着(保定)させます。
保定の期間は約1年程度〜矯正期間と同じ期間使用します。
マウスピースは①の後②の順番で使用します。
矯正治療の4ステップ
当院の矯正治療の段階には4つのステップがあります。
①〜④の順番で進めていきます。
最終微調整(ディテーリング)が行われるのは4番目のステップになります。
①レベリング(歯列の標準化)
最初の歯を移動するベースとなる処置です。
レベリングをすることで歯列の凹凸をほどいて、大きなガタつきを取り除きます。
この段階では、精密な部分の移動や、噛み合わせの調整はできません。
②トルクコントロール(歯の傾斜移動)
歯の捻れや、傾きを修正し、歯軸を並べていく作業です。
トルクコントロールでは見た目はあまり変わりませんが、正しい噛み合わせにするための大切な処置です。
③スペースクローズ(空隙閉鎖)
歯と歯の隙間を閉じていく作業です。
スペースクローズでは、最終的な臼歯の噛み合わせを考慮した上で、歯の隙間を閉じていきます。
患者様の歯並びによって、必要があれば補助的にゴム掛けをしていくこともあります。
このケースではスペースクローズに少し時間が掛かります。
ゴム掛けがしっかり出来ると、スペースクローズがスムーズに進み、早く矯正装置を外すことができます。
ゴム掛けは、患者様自身にご自宅で行ってもらうため、特に患者様に頑張ってもらいたい重要なポイントです。
④ディテーリング(最終微調整)
スペースクローズの後には、ブラケットや、ワイヤーなどの矯正装置を外します。
かみ合わせの調整や、歯列弓のアーチの歪み、ちょっとした前歯のガタつきの修正などの最終的な微調整を行います。
この4番目の工程が、今回のテーマの最終微調整(ディテーリング)になります。
当院では上記で紹介した仕上げ用と、保定用の2種類のマウスピースで最終仕上げを行っています。
微調整が終わった後は、保定期間に入り、保定用マウスピースで整った歯並びを定着させていきます。
※ディテーリングの調整をスムーズにするためのアタッチメントとして、
歯の表面に同系色の歯科用レジン(プラスチック)を盛り付けます。
また、ゴムかけで噛み合わせの修正をする可能性もあります。
【2023.2.26更新】
こちらの記事にて、マウスピース微調整(ディテーナー)へ移行した症例写真を紹介しています。
こちらもあわせてご参照ください☆
→「ワイヤー矯正からマウスピース微調整(ディテーナー)への移行症例のご紹介!!」
仕上げ用マウスピース(ディテーナー)の治療の流れ
仕上げ用マウスピース(ディテーナー)に移行する時の流れを、実際の写真をもとに説明します。
最終微調整に入る前に、口腔内の矯正装置を全て外します。
歯面に装着した装置を一つ一つ外す際は、「ぱちぱち」と音がして、少し衝撃を感じることがあります。
稀ですが、痛みを強く感じられる場合には担当の歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。
▼外した矯正装置はこんな感じです。
患者様の口腔内から矯正装置を外したあとのお口の中は、装置の下の歯肉が腫れて柔らかくなっています。
歯ぐきがデリケートになっているので、歯ブラシは優しく丁寧に当てましょう。
柔らかめの歯ブラシを使用した方が磨きやすいのでオススメです歯ぐきがぶよぶよとしているので、
気持ち悪いかもしれませんが、1〜2週間も経つと徐々に落ち着いてきます。
歯磨きの仕方は歯科衛生士がサポートしていきます。
歯肉の腫れが落ち着いた後は、口腔内のスキャニングを行います。
▼スキャニングを行う器械は、こちらの口腔内3Dスキャニングです。
実際に患者様のお口の中をスキャニングした写真です。
歯科医師がスキャニングしたデータを元に、ディテーナーのシミュレーションを作成します。
▼ディテーナーのシミュレーションの写真です。
シミュレーションをすることで、仕上がりまでの歯並びの変化をイメージすることができます。
▼こちらがシミュレーションで治療前と治療後を比較した写真です。
写真では少し分かりにくいかもしれませんが、右の治療後のシミュレーションでは、上下の臼歯の噛み合わせが整っています。
前歯の凹凸や、ちょっとした高さの違いも整い、歯列がきれいなアーチになっています。
▼こちらがスキャニングのデータを元に歯科技工士が作製したディテーナーです。
ディテーナーの使用枚数は患者様の歯並びの難易度によって変わります。
また、最終微調整にかかる期間は、個人差がありますが、平均して約半年〜1年ほどの期間になります。
少し長く感じるかもしれませんが、噛み合わせが整う重要な期間なので、しっかり進めていくようにしましょう。
ディテーナーによる最終的な修正が終わると、矯正治療が完了します。
矯正治療が完了した後は、後戻りを起こさないように最終マウスピース(保定用マウスピース)をお渡しします。
矯正終了後の最終マウスピースも忘れないように使用しましょう。
※ディテーナーについて、使用方法、保管方法、清掃方法などは、
ディテーナーをお渡しする際にしっかりとお伝え、指導させて頂きます。
気になることろがあれば小さなことでも最後までサポート致しますので、
いつでも担当の歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。
まとめ
今回は渋谷矯正歯科での最終微調整(ディテーリング)についてお伝えしました。
ディテーリングを終えると、矯正治療もあと少しでゴールが近づいてきます。
最後の仕上げになりますが、ディテーリングの調整がおろそかになってしまうと、後戻りが起こりやすくなります。
長期間かけてせっかく整った綺麗な歯並びを、治療後も維持していけるように最後まで一緒に頑張りましょう。
歯並びが整うことで、笑顔に自信が持てるようになって自然と表情も明るくなります。
矯正装置が外れると、開放的な気持ちになるかもしれませんが、
マウスピースに移行した後も自己判断で使用をやめてしまうことが無いようにしましょう。
仕上げ用マウスピース(ディテーナー)に関して、シュミレーションの内容やディテーナーの枚数など、
担当の歯科医師から事前に説明いたしますのでご安心ください。
また、分からないことがありましたら、小さなことでもお気軽にご相談ください。
※歯列矯正をご検討の方、歯並びについてお悩みの方はぜひ一度、無料カウンセリングにてご相談ください。
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スタッフのつぶやき
歯科衛生士 佐藤です!!年明けましたね〜!!
新年の診療が始まってからスタッフと患者様が新年の挨拶交わしているのを聞いて、
ずーっとほっこりしている佐藤です☺️(今日も今日とて渋谷院、平和☺️☺️)
最近は佐藤の担当患者様も次々とディテーナー移行が増えていて、
「あぁ、もう少しで矯正が終わるなぁ☺️☺️でも会えなくなっちゃうなぁ」と、
患者様の矯正治療が終わる喜びと寂しい気持ちになっております(._.)
皆様、最後は「ここまで頑張って良かった」と笑顔で言ってくださるのが、
私達スタッフの活力になって日々の診療が頑張れます!!!
皆様が快適な矯正治療を行えるよう、
スタッフ一同、精進して参りますのでよろしくお願いいたします(^^)/