投稿日:2025.3.7
歯並びと猫背にはどんな関係があるの?
皆様、こんにちは。
渋谷駅から徒歩3分のところにある渋谷矯正歯科でございます。
歯並びの良し悪しには姿勢が関係していることがあります。
すべての歯並びの原因が姿勢ではありませんが、とくに猫背により歯並びが乱れるリスクは高まります。
そこで今回は、歯並びと猫背や姿勢の関係、猫背で歯並びが悪くなる原因、猫背で引き起る悪い歯並び、猫背が引き起こすお口や身体のトラブル、猫背と後戻りの関係などを解説します。
目次
歯並びと猫背の関係
歯並びと猫背には深いつながりがあります。
猫背になると背中が丸くなり、顔が下方に向きます。
すると、下顎が重力で引っ張られてお口をしっかり閉じておくことが難しくなります。
通常は、お口はしっかりと閉じて鼻で呼吸します。
しかし、猫背になるとお口がしっかり閉じられないことから口呼吸になってしまう方も少なくありません。
口呼吸になると唇で前歯を支えられないばかりか、舌で前歯を押してしまうことで歯並びが乱れてしまうのです。
姿勢がよく鼻呼吸が正しくできている方は、上の前歯の根元あたりの「スポットポジション」と呼ばれる位置に舌先は安定されています。
しかし、猫背になると舌が下方に落ちて前歯を押したり、舌を噛んだりする癖が起こることがあり歯並びが悪くなる傾向があるのです。
歯並びと姿勢の関係
猫背に関わらず姿勢の良し悪しが歯並びに関係するとわかっています。
そもそもよい姿勢とは、耳、肩、股関節横の骨、膝、くるぶしの少し前の5つの点が一直線になっている状態です。
よい姿勢かどうか鏡でチェックしてみましょう。
猫背だけではなく反り腰や巻き肩など一部分だけでもずれていると歯並びに悪影響を及ぼすのです。
姿勢が悪いと体幹が崩れて全身に力が入りにくいため、歯を噛みしめてグッと力が入ることがあり、歯並びが徐々に乱れてしまうことも。
反対に、歯並びが悪いことで徐々に姿勢が崩れることもあります。
歯並びが悪い分、全身でバランスを取ろうとして顎や肩、腰などの筋肉を知らない間に酷使するリスクが高まるのです。
その結果、凝り固まった筋肉により姿勢が乱れることがあるのです。
猫背で歯並びが悪くなる理由
猫背で歯並びが悪くなる理由は、以下が挙げられます。
口呼吸
猫背の方は下の顎が下方に引っ張られるためお口が閉じられずに口呼吸になるリスクが高まります。
口呼吸により口腔周囲筋(舌・頬・唇)が衰えると歯並びが悪くなるリスクが高まります。
頭が前方に出る
猫背になると頭が身体よりも前方に出るため出っ歯になる可能性が高まります。
頭が前方に出ると上下の顎の位置が大きくずれることがあるため、骨格的に出っ歯や受け口になることがあります。
たとえば、下の顎が下方に引っ張られると上下の噛み合わせが逆になり癖付くことで下顎前突になります。
噛み合わせがずれる
猫背になると噛み合わせが上下逆になったり、前歯の先端同士で噛み合ったりするリスクが高まります。
噛み合わせがずれると一部の歯に強い力がかかり続けて歯並びが乱れます。
また、歯に負担がかかるため寿命が短くなったり、歯周病が悪化しやすくなったりして歯並びに悪影響を与えることがあるのです。
低位舌
猫背になると舌をスポットポジションに安定させておくことが難しいため、舌が下方に落ちます。
この状態を低位舌と呼び歯並びが乱れる原因となることも。
猫背で引き起る悪い歯並び
ここからは、猫背になるとどのような歯並びになるリスクが高まるのかみていきましょう。
上顎前突
上顎前突とは、上の歯が唇側に傾斜していたり、上の顎が大きすぎたりすることで大きく上の前歯が前方に出ている状態です。
猫背になると口呼吸になる傾向があり、上の前歯の内側からは舌で前方に押して、外側にある唇では前歯を支えきれないために上顎前突が引き起りやすくなります。
上顎前突は一般的には出っ歯と呼ばれて、お口元にコンプレックスを抱えることがあります。
下顎前突
下顎前突とは、下の歯が唇側に傾斜したり、下の顎が大きすぎたりすることで噛み合わせが逆になる歯並びのことです。
一般的には、受け口と呼ばれて口呼吸や猫背が原因になる傾向があります。
開咬
開咬とは、奥歯でしっかり噛み合わせても前歯がしっかり噛み合うことができずに隙間が空く状態のことをいいます。
猫背になり舌が前方に出ると上下の前歯がどちらも外側に出てしっかり噛めなくなるなどの理由で開咬になるリスクが高まります。
猫背が引き起こすお口や身体のトラブル
猫背になると歯並びだけではなくお口や身体にトラブルが現れやすくなります。
口臭
猫背になり口呼吸になることで口臭が強くなるリスクが高まります。
口臭を予防するためには、唾液がしっかり出ることが大切とわかっています。
むし歯や歯周病
猫背になり口呼吸になったり、歯並びが悪くなったりすると歯の寿命を左右する可能性があります。
鼻呼吸であれば唾液がしっかり出るため「自浄作用」や「抗菌作用」などの唾液の効果が得られやすいのですが、口呼吸になるとお口の中が清潔に保ちにくくなります。
また、歯並びが悪くなるとセルフケアの技術がいるためむし歯や歯周病のリスクが高まります。
お口周りの筋力の衰え
猫背になると顎のずれや口呼吸が引き起こされてお口周りの筋力の衰えることがあります。
頬や唇、舌の筋力が低下して、滑舌が悪くなったり、食べこぼしが増えたりすることも。
お口周りの筋力が衰えると、むせが多くなり誤嚥するリスクが高まります。
顔貌
猫背になると歯並びの見た目だけではなく噛み合わせが崩れることから顔貌にも変化がでます。
また、猫背で下を向いていることが増えるため顔の皮膚が重力により引っ張られてしわやたるみの原因になることも。
猫背と後戻りの関係
猫背が原因で悪い歯並びになった場合、矯正治療により歯並びを整える方も少なくありません。
しかし、矯正治療が終わったといって安心していては歯並びが「後戻り」するリスクがあります。
そもそも後戻りとは、矯正治療により整った歯並びが元の悪い歯並びに戻ってしまうことをさします。
矯正治療で歯並びを整えた後すぐは歯が同じ位置に安定せずに動き出すことがあります。
これを防ぐために、保定装置を矯正治療期間に加えて半年ほど長く使用していただくことが大切です。後戻りはだれにでも起こり得ることなのですが、姿勢が悪いとより後戻りのリスクは高まるでしょう。
姿勢の悪さにより普段から以下のような癖がある方は早めに改善するとよいです。
- ・舌が下方にある
- ・舌で前歯を触る
- ・舌を噛む
- ・頬杖をつく
- ・顎をずらして噛む
猫背により舌の癖がでるリスクはここまででもお話ししましたが、他にも身体の歪みがあるために頬杖をついたり、顎をずらして噛んだりする癖がある方も注意しましょう。
このような癖で顎や歯に負担がかかり続けて歯並びが後戻りするリスクが高まります。
歯並びを根本的に改善して矯正治療を進めよう!
歯並びが悪く矯正治療で改善する場合は、後戻りを防ぐためにもなぜ歯並びが悪くなったのか原因を突き止めておくことも大切です。
歯並びが悪くなった原因が猫背であれば矯正治療と同時期に姿勢を改善することにも努めると根本的な問題も解決されるかもしれませんね。
当院では、姿勢の悪さにより歯並びが悪くなった場合にも矯正治療で改善が可能です。
歯や顎の状態を精密検査で調べて患者様にぴったりの治療計画をご提案いたします。
一般的に広く知られている表側矯正はもちろん、目立ちにくい裏側矯正(舌側矯正)やマウスピース型矯正、ハーフリンガル矯正などの矯正装置から選択いただくことができます。
まずはお気軽にご相談にお越しください。
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