投稿日:2025.2.12
マウスピース矯正は寝る時だけ装着しても効果はある?
こんにちは。渋谷矯正歯科です。
結論から言うと、マウスピース矯正は寝る時だけ装着しても効果はありません。
近年マウスピース型矯正は、装置の目立ちにくさや取り外しができる点などで人気な治療法です。
しかし、寝る時だけの装着は間違った使い方のひとつで、さまざまなトラブルを引き起こす可能性が高いです。
そこで今回は、マウスピース型矯正は寝る時だけ装着しても効果がない理由について解説します。
また、装着時間が短いことで起こるトラブルや装着時間を守るためのコツ、などについてもあわせて紹介。
これからマウスピース型矯正を始めようと考えている方は、是非この記事を参考にしてください。
なお、当院ではマウスピース型矯正を始めワイヤー矯正など、さまざまな装置を取り扱っています。
矯正治療の内容や費用などについて詳しく知りたい方は、こちらのページもあわせてご覧ください。
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目次
マウスピース型矯正とは?
まずは、マウスピース型矯正について知っておきましょう。
マウスピース型矯正とは、何十枚ものマウスピースを交換しながら、歯並びを整える治療法です。
マウスピースは透明で、装着しても他人から付けているのがほとんどわかりません。
歯磨きや食事の際にはマウスピースを外せるため、矯正前と同じように歯磨きケアができたり食事を楽しめたりできます。
寝る時だけ装着しても効果がない理由
前述したように、寝る時だけにマウスピースを装着しても効果はありません。
何十枚ものマウスピースはそれぞれ形が異なり、ズレて作成しています。
マウスピース型矯正はこのズレを利用して歯が動く仕組みになっています。
寝るだけの装着時間では歯を動かす力が足りず、歯並びがキレイになりません。
そのため、寝ている時間も含めて1日20時間以上の装着時間が必要です。
マウスピースの装着時間が短いことで起こるトラブル
マウスピースの装着時間が短いことで、次のようなリスクがあります。
- 期待通りの効果が得られない
- 矯正期間が長くなる
- 歯髄充血や歯肉退縮の発症
- 後戻りする可能性
- 追加費用がかかることがある
それぞれのトラブルについて詳しく解説します。
期待通りの効果が得られない
マウスピース型矯正は、マウスピースを付けている時に歯を動かします。
寝る時だけでは装着時間が短く、歯並びがキレイになりません。
矯正期間が長くなる
マウスピースの装着時間が20時間以上なことを前提で、おおよその矯正期間が決まります。
しかし装着時間が短い場合は、歯が動かず計画通りに治療が進まないため、矯正期間が長くなります。
歯髄充血や歯肉退縮の発症
マウスピースの装着時間を守れず、次のマウスピースを付け替えると歯や歯茎などに過度な力がかかるようになり、歯髄充血や歯肉退縮といった症状が出ることがあります。
歯髄充血とは、神経に血液が溜まって炎症を引き起こすことです。
歯髄充血を放置していると神経が死ぬ、歯髄壊死になるケースも少なくありません。
歯髄充血を発症すると、一時的に歯の痛みやしみるといった症状がでる傾向です。
また、歯肉退縮は歯茎が下がることです。
根の部分が露出するため、虫歯のリスクが高まったり、歯がしみる知覚過敏の症状がでたりする恐れがあります。
後戻りする可能性
後戻りとは、歯が元の位置に戻ろうとする現象のこと。
マウスピースを装着している間、歯は動きますが、付けていない間は歯が元の位置に戻ろうとします。
たとえば、寝る時だけマウスピースを付けている場合は、付けていない日中の時間帯に歯が戻ろうと動くため、いつまでもキレイな歯並びにはならないのです。
追加費用がかかることがある
マウスピースを付けている時間が短いと歯が動いてしまい、マウスピースがはまらなくなることがあります。
他のマウスピースも使えない場合は、マウスピースの作り直しが必要になることがあります。
歯科医院にもよりますが、再制作をする際は治療費とは別に費用がかかるケースも少なくありません。
マウスピースの装着時間を守るためのコツ
マウスピース型矯正を始める時には、装着時間を徹底するのが必須。
次のような工夫をすることで、効果的に治療を進められます。
- スマートフォンアプリを活用する
- 家族に協力をお願いする
- 習慣化させる
- 予備のマウスピースを持ち歩く
それぞれについて詳しく解説します。
スマートフォンアプリを活用する
現在では、マウスピース型矯正をサポートしてくれるアプリが多く開発されています。
たとえば、タイマー機能はマウスピースの装着時間を管理。
付け始めや一時停止機能などがあり、1日の装着時間を簡単に計測できます。
他にも、マウスピースの交換日を教えてくれる機能もあり、交換忘れを防ぎます。
自分が使いやすいアプリを活用するのがおすすめです。
家族に協力をお願いする
自分だけではマウスピースの管理が不安な方は、家族に協力をお願いしましょう。
たとえば「出かける前にマウスピースを付けているか声をかけてほしい」「マウスピースが置いてあったら教えて欲しい」など家族の協力を得ることで、装着時間の不足を補えるでしょう。
習慣化させる
マウスピースを外すのは、歯磨きと食事の時が基本です。
そのため、歯磨き後はすぐに付ける、食事後は軽めにうがいをしてから装着するなど、ルーティーンを決めることで付け忘れの防止になるでしょう。
マウスピースを付けることが習慣になれば、装着時間が短くなったり付け忘れたりすることが少なくなります。
予備のマウスピースを持ち歩く
外出する際には、ひとつ前のマウスピースを持ち歩くようにしましょう。
たとえば、付けているマウスピースの紛失や破損といったトラブルが起きた時に、ひとつ前のマウスピースを付けることで、後戻りを防ぎます。
マウスピースの装着時間が短いほど歯が動かないため、なるべく装着している時間を長くすることが大切です。
ただし、使っているマウスピースを無くしたり壊したりした場合には、なるべく早く歯科医院に相談しましょう。
装着時間を守れない場合の対処法
マウスピース型矯正は装着時間が重要ですが、どうしても装着時間が守れない場合もあると思います。
マウスピースを付ける時間が守れない場合は、次のような対処が考えられます。
- 担当医に相談する
- ワイヤー矯正装置に変更する
それぞれの対処法について詳しく解説します。
担当医に相談する
1日の装着時間が20時間以内だと、計画通りに歯が動いていない可能性があります。
その場合、治療計画の立て直しやマウスピースの作り直しが必要なケースも少なくありません。
自己判断で使い続けると、歯や歯茎などへのダメージになるため、早めに担当医に今後の治療方針について相談しましょう。
ワイヤー矯正装置に変更する
装置の自己管理が難しい場合は、ワイヤー矯正に変更ができます。
ワイヤー矯正は歯にブラケットやワイヤーといった装置を固定するため、患者自身で取り外しができません。
自己管理が必要ないぶん月に1度、歯科医院での調整が必要です。
ただしワイヤー矯正の種類によっては、費用が高額になることがあります。
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まとめ
マウスピースは1日に20時間以上の装着時間が必要なため、寝る時だけの装着では効果は期待できません。
装着時間が短いと矯正期間が延びるだけでなく、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
そのため矯正を始める前に、自身の性格やライフスタイルにあった装置を選ぶことが大切です。
どんな治療法で歯並びをキレイにしたいかをしっかりと担当医と相談しましょう。
なお、当院でも矯正相談を受け付けています。
不安なことや疑問点があれば、遠慮せず聞いてください。
まずはカウンセリングでお待ちしています。
一緒に頑張って理想の歯並びを目指しましょう。
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