投稿日:2025.1.31
歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴
みなさん、こんにちは。
渋谷矯正歯科です。
歯列矯正では矯正装置で矯正力を加えて歯を動かしていきます。
これにより誰もが歯を動かすことができますが、歯の動きには個人差があり、動かしやすい方と動きにくい方がいます。
もちろん、動きやすい方が早く治療が進むので、治療期間の短縮になります。
歯列矯正は治療期間が長いことがデメリットに感じる方も多いと思いますが、歯が動きやすいと早く歯が並んでくるので、予定より早く完了する可能性が高くなります。
綺麗に並んでくるとモチベーションが上がるので、あっという間に完成するでしょう。
歯を動きやすくするには年齢や症状も関係しますが、それ以外にも生活習慣などが原因で動きにくくなることもあります。
まずは歯が動きやすい方・動きにくい方の特徴を理解し、動きやすい方の特徴に寄せていくことが効果的です。
難しいことではないので、是非参考にして下さい。
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目次
歯が動きやすい方の特徴
全体矯正での治療期間の目安は2~3年と言われています。
歯並びや歯の動きなどで進み具合に差が出るので、正確な終了時期はわからず、治療期間が前後にズレることは珍しくありません。
どのような要因が歯の動きやすさに関わるのか詳しく説明していきます。
1)年齢
歯列矯正は若い時期に行う方が多いですが、重度な虫歯や歯周病に罹患していなければ何歳でも矯正治療を始めることができます。
近年ではマウスピース型矯正が人気になり、年齢問わず矯正治療を開始する方が増加傾向にあります。
大人になってからでも治療には問題ないですが、若い子と比較すると顎骨が硬くなってきているので、歯の動きに影響が出ます。
一番歯が動きやすい時期は顎の成長途中のお子様です。
しかし18歳頃までは軟らかく、新陳代謝も活発なので、なるべく若い方の方が歯が動きやすいと言えます。
2)軽度な不正咬合
歯列矯正で歯が動く仕組みは、歯根に矯正力を加えると、歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収と再生を繰り返すことで歯が動きます。
そのため歯並びの症状が軽度だと、矯正力が均等に加わりやすいので、歯がスムーズに動きやすいです。
単純に歯の移動距離が少ないので、治療期間は短くなるとも言えます。
3)スペースにゆとりがある
重なっている歯やデコボコしている歯が正確な位置に並ぶスペースがあれば、治療はスムーズに進みます。
歯並びが悪くなってしまう基本的な原因は、顎のスペースが小さいことや、顎骨に対して歯が大きいなどの理由が多いです。
そのため綺麗な歯並びにするためには、抜歯をしてスペースを作ることが一般的な治療です。
しかし健康な歯を抜歯することに抵抗がある方や、抜歯をするほどの歯並びではない方は、歯を抜かない非抜歯矯正を行うこともあります。
この場合、限られたスペースに無理に歯を並べると、口ゴボになりやすく、満足のいく歯並びにならない可能性があります。
歯を全体的に後方に移動させてスペースを作る方法にすると、抜歯せずとも理想通りの歯並びになりやすいですが、抜歯矯正と比較すると少し治療期間が長くなってしまうでしょう。
4)悪習癖がない
歯は矯正力をかけなくても、習慣的に行っていると歯が動くのを妨げる癖があります。
頬杖・舌癖・歯ぎしり・食いしばりなどがあると、矯正力以外の力が加わるため、治療期間を長引かせたりする可能性があります。
また、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりは、咬む力が通常の2倍と言われているので、歯根に刺激を与えて痛みが増加する可能性も考えられます。
さらに歯ぎしりや食いしばりや事故などの歯や歯槽骨への衝撃によって、歯根と歯槽骨が癒着してしまう「アンキローシス」という状態を引き起こすこともあります。
本来は歯根と歯槽骨の間には「歯根膜」という薄い膜があるので、歯を動かすことができますが、癒着してしまうと歯は動きません。
一度歯根と歯槽骨を剥がすための治療をしないと歯列矯正はできなくなるので、睡眠時に歯ぎしりや食いしばりがある方は、歯を守るためのマウスピースの装着がおすすめです。
舌の位置や舌癖について詳しくはこちらをご覧ください。
5)新陳代謝が良い
先程も述べましたが、矯正力をかけると歯を支えている歯槽骨の吸収と再生が起きます。
新陳代謝が高いと、歯槽骨の吸収と再生のサイクルが早くなるため、歯の動きがスムーズになる傾向にあります。
新陳代謝は年齢を重ねるごとに低下しますが、生活習慣や運動習慣によって差が出ます。
代謝を上げるには筋トレや有酸素運動を行うなどで、エネルギーが消費するので代謝が上がります。
特に下半身の筋肉は全身の約60~70%を占めているので、太ももやお尻の筋トレをすることが効果的でしょう。
さらに水分をよく摂り、黒酢や納豆などの豆類・海藻類・青魚などが血流を良くしてくれるので、食生活の意識も大切です。
白湯を飲んだり、湯船に浸かって体温を上げることや、規則正しい生活を送ると自律神経を整えられるので、身体の健康にも繋がります。
6)指示通りに行えている
歯列矯正中は装置を付けているだけでなく、歯科医師の指示を守れているかも治療の進行に関わってきます。
ワイヤー矯正であれば3〜6週間毎に1回のペースでワイヤーを交換して、歯の動きを調整する必要があります、通院頻度を守らないと、歯が計画通りに動かないので治療期間が長引きます。
マウスピース型矯正は取り外しができる分、自己管理が重要になってきます。
1日20時間以上の装着が必要ですが、基本的には歯磨きや飲食の時以外は装着している方が歯が動きやすいです。
そのためご自身の都合で外している時間が長いと、歯が動かないどころか、動いた歯が元に戻ってしまう可能性もあります。
さらにマウスピース型矯正は複数枚のマウスピースを一度に渡し、通院頻度が1~3ヵ月に1回程度の医院が多いです。
その間指定の日になればマウスピースを交換し、ご自身でステップアップしていかないといけないので、指示通りにできるかどうかがカギになります。
矯正治療を短縮させるためのポイント
治療期間を短くさせるためには、以下のことが重要です。
年齢や症状のことについてはどうすることもできないので、まずはこの4つを意識してみましょう。
生活習慣を改善し新陳代謝を上げる
無理のない程度に食事や運動を意識すると、睡眠の質が上がります。
規則正しい生活が新陳代謝を上げる重要な条件になります。
歯に負担がかかる癖を治し、口腔周囲筋を正しく使う
悪習癖は無意識に行っていることが多いので、まずは確認しましょう。
心当たりがある方は、意識的な努力で改善できれば問題ないですが、マウスピースのように治療方法もあるので、相談することが近道になる場合もあります。
モチベーションを上げる
歯列矯正中はモチベーションが下がりやすいですが、常に治療終了後の綺麗な歯並びを想像してください。
それにより歯の痛みを乗り越えたり、マウスピースの装着時間や通院を守るモチベーションに繋がります。
医師の指示には忠実に
指示通りにしないと計画通りに進まないので、治療期間が長くなります。
マウスピース型矯正を行う方は、毎日の装着が煩わしくなってしまったり、忘れてしまうことがあります。
先に進まなく途中でやめてしまったり、ワイヤー矯正に変更する方も少なくありません。
最初からご自身に合った治療方法を選択するようにしましょう。
まとめ
歯が動きやすい方の特徴に当てはまりましたか?
今から歯列矯正を行う方は、説明した特徴をご理解していただければ、治療期間を短縮できる可能性が上がります。
さらに現在治療中の方でも遅くはないので、是非実践してみてください。
生活習慣を改めて新陳代謝を上げることや、悪習癖を改善するということは、結果的に将来の健康にも大きく影響するでしょう。
早めに意識して過ごすことで、身体の変化も感じやすくなりますので、ご自身のために参考にしていただけたらと思います。
歯並びのお悩みや歯列矯正を検討している方は、いつでもお気軽にお問合せください。
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