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投稿日:2025.1.24

すきっ歯(空隙歯列)は矯正で治せるの?

こんにちは!渋谷矯正歯科です。
「すきっ歯が気になっているけれど、矯正治療で治せるの?」
「すきっ歯を治す場合、どれくらいの費用と期間がかかる?」
上記のようにすきっ歯に対して悩んでいる方も多いでしょう。
すきっ歯は歯間部のすき間の見た目だけでなく、あらゆるリスクを引き起こすケースがあるため、早めに治療するのがおすすめです。
今回はすきっ歯の特徴と、治療方法を詳しく解説します。
また、すきっ歯の治療にかかる費用と期間、放置すると起こりうるリスクも合わせて紹介します。
歯間部のすき間でお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
渋谷矯正歯科の治療内容の詳細はこちら>>>

すきっ歯とは

すきっ歯のイメージ

すきっ歯は、歯と歯のあいだにすき間がある状態を指します。
例えば、虫歯や重度の歯周病で奥歯を失った場合、前歯が広がりすきっ歯になることがあります。
「すきっ歯はかわいい」と言われることもありますが、そのまま放置すると虫歯や歯周病のリスクが高まるため、注意が必要です。
すきっ歯には、歯全体にすき間が見られる「空隙歯列(くうげきしれつ)」と、前歯の真ん中にすき間ができる「正中離開(せいちゅうりかい)」の2種類があります。
ここからはそれぞれの歯並びの特徴を、詳しく解説していきます。

空隙歯列

空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯全体にすき間がある状態を指し、主に以下が原因で起こります。

  • 顎が大きすぎる
  • 歯が小さすぎる
  • 歯の本数が少ない
  • 歯並びが乱れている

空隙歯列は見た目の問題だけでなく、食べ物が挟まりやすくなることで、虫歯や歯周病のリスクも高まることもあります。

正中離開

正中離開(せいちゅうりかい)とは、上の前歯の真ん中にすき間ができる状態のことです。
乳歯が残っていたり、上唇と歯ぐきをつなぐ組織(上唇小帯)が発達しすぎていたりすることが、原因として挙げられます。
また、歯の大きさが小さかったり、歯を支える骨(歯槽骨)の成長が十分でなかったりする場合にも起こることがあります。

すきっ歯の矯正範囲には2つの種類がある

水色の制服の医療関係者

すきっ歯の治療は、全体的に矯正する方法と、部分的に矯正する2つの範囲に分かれます。
ここからは、全体矯正・部分矯正の特徴を解説していきます。

全体矯正

全体矯正は、奥歯を含む歯並び全体を整える治療法で、軽いケースから重いケースまで幅広く対応できます。
見た目だけでなく、噛み合わせも良くなるので、奥歯までしっかり整えたい方に適した治療法です。
ただし、歯を動かす範囲が広いため、部分矯正よりも費用が高くなりやすく、治療期間も長くなる傾向にあります。

部分矯正

部分矯正は、歯並びの一部を整える治療で、主に前歯や少数の歯を対象としています。
通常は犬歯から犬歯までの上下12本を動かすのが一般的です。
矯正する範囲が狭いため、全体矯正よりも費用が抑えられ、治療期間も短くなりやすいのが特徴です。
ただし、軽度の歯並びの乱れにしか適応できない場合が多く、対応できる症例は限られています。

すきっ歯の矯正方法

話し合う患者と歯科医師

すきっ歯を矯正する装置の種類には、一般的に以下の方法があります。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース型矯正

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かす治療法です。
この方法には、前歯だけを整える「部分矯正」と、歯並び全体を治療する「全体矯正」の2種類があります。
前歯を治したい場合は部分矯正、噛み合わせまで整える必要がある場合は全体矯正が適しています。
適切な方法は歯科医師が判断しますが、ご自身の希望を伝えることも大切です。
また、ワイヤー矯正には装置の装着位置によって、「表側矯正」と「裏側矯正(舌側矯正)」に分かれます。
表側矯正は歯の表側につけるため、装置が目立ちやすいです。
一方で、裏側矯正(舌側矯正)は歯の裏側に装置をつけるため目立ちにくい反面、違和感が大きく、費用も高くなる傾向にあります。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、透明なマウスピースを使って歯を動かす治療法です。
ワイヤー矯正は常に装置をつけておく必要がありますが、マウスピース型矯正は、ご自身で装置の取り外しが可能です。
ただし、1日22時間以上装着しなければならず、食事や歯磨き以外は常に装着しておく必要があります。
そのため、患者様ご自身での自己管理がとても大切です。
また、マウスピース型矯正は透明な装置のため、目立ちにくいというメリットがあります。
部分矯正としても利用でき、すきっ歯の治療に選ばれることが多いです。

すきっ歯を矯正するのにかかる費用と期間

電卓と2人の人

これまですきっ歯の治療範囲と治療法について解説してきましたが、費用と期間がどれほどかかるのかが気になる方も多いでしょう。
ここからは、すきっ歯の治療にかかる費用と期間を、矯正の種類別で解説していきます。

矯正にかかる費用

すきっ歯を矯正するのにかかる費用は、治療別で以下のようになります。

表側矯正裏側矯正(舌側矯正)マウスピース型矯正
全体矯正60~130万円100~170万円60~120万円
部分矯正30~60万円40~70万円10~50万円

矯正にかかる期間

すきっ歯の矯正でかかる期間は、以下のとおりです。

表側矯正裏側矯正(舌側矯正)マウスピース型矯正
全体矯正1~3年程度2~3年程度1~3年程度
部分矯正2ヶ月~1年程度5ヶ月~1年程度2ヶ月~1年程度

なお、ここまでご紹介した費用と期間については、あくまで一般的な目安です。
ご自身が矯正治療を受ける場合は、クリニックに費用と期間を事前に確認しておきましょう。

すきっ歯を放置することで起こりうるリスク

リスクと書かれた赤い箱

すきっ歯を放置すると、以下のようなリスクを引き起こす可能性があります。

  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 食べ物が噛みづらい
  • 滑舌が悪くなる

それぞれのリスクを詳しく見ていきましょう。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

すきっ歯を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
歯間部にすき間があることで、食べ物の繊維が歯と歯のあいだに詰まりやすくなるからです。
また、この状態を放置すると虫歯や歯周病だけでなく、口臭が出てくる場合もあります。
もしすでに歯周病になっている場合は、矯正治療を始める前にまず歯周病を治す必要があるため、注意が必要です。

食べ物が噛みづらい

すきっ歯があると、噛み合わせに問題が生じて、食べ物をうまく噛めないことがあります。
そのため、十分に噛まずに飲み込んでしまい、胃腸に負担をかけ、栄養の吸収がうまくいかなくなることもあります。
さらに偏った場所で噛んでいると、歯や顎に負担がかかって頭痛や肩こりの原因になることもあり、全身の状態に悪影響を及ぼす場合もあるのです。

滑舌が悪くなる

すきっ歯は、滑舌にも悪影響を及ぼすことがあります。
特に、歯の間から空気が漏れてしまい、サ行の発音が不明瞭になりがちです。
幼い頃はそのような話し方がかわいく感じられることもありますが、大人になると発音がしにくいため、仕事や電話の際に悪影響を与えることもあります。
また、サ行が言いにくいと英語の発音にも影響が出るため、早めに治療することが大切です。

すきっ歯は自力で矯正できる?

悩む白衣の女のイメージイラスト

すきっ歯は自力で矯正することはできません。
歯は歯槽骨という歯を支えている骨に埋まっているため、自力で動かすことは不可能です。
中にはゴムを使って自力ですき間を埋めようとする人もいますが、とても危険です。
歯科の知識がないまま無理に力を加えると、歯の神経や顎の骨に深刻なダメージを与えることになります。
また、仮にすき間が埋まっても、隣の歯に新たなすき間ができるだけで、効果はほとんどありません。
すきっ歯の治療には、専門家による適切な診察と治療が必要です。

まとめ

歯並びを気にする女

すきっ歯は、歯と歯のあいだにすき間ができる状態で、見た目や発音に影響を与えるだけでなく、虫歯や歯周病にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
矯正方法にはワイヤー矯正や裏側矯正(舌側矯正)マウスピース型矯正があり、矯正範囲では全体矯正と部分矯正が選べます。
ひと言で「矯正」と言っても、矯正範囲や治療方法にはさまざまな種類があるため、まずはクリニックに相談するのがおすすめです。
信頼できる矯正歯科を選んですきっ歯を治し、理想の健康的な歯並びを手に入れましょう。
歯並びについてのお悩みはカウンセリングからご相談くださいませ。
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